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アメリカにどこまでついていきますか?
8月13日に起きた沖縄国際大学への米軍ヘリコプター事故では、事故後に米軍が現場を封鎖し、沖縄県警は現場検証を行うことができませんでした。日本の大学であるにも関わらず、まるで「治外法権」のような状況に納得できなかった人は多いと思います。
2001年9月11日の米国同時多発テロ以来、米国の突出した行動が目立つようになりました。日本は小泉首相とブッシュ大統領の親密な関係もあって、イラク戦争に関しても一貫して米国を支持し、行動を共にしています。
日米の関係については、さまざまな考え方があります。
1)世界で唯一の超大国となった米国と良好な関係を保つことが、防衛上も外交上も望ましい
2)日米安保体制は今のままでも、時には米国と衝突することがあってもいい
3)米国一辺倒ではなく、アジアのなかでも安全保障体制をつくるべきだ
4)独立国家として、日本独自の防衛体制をつくるべきだ
5)憲法9条の精神を大切にし、日本は軍隊のない国をめざすべきだ
などなど。
現状のような米国追随を支持する人は、「北朝鮮のミサイルの脅威を考えると、米国と密接な関係を保つことがなによりの国益」「日本の自衛隊だけでは国を守れないので、米国と足並をそろえることは必要」と考えている人が多いように思います。
ここ数十年、防衛については、ほとんど何も考えなくてよかった幸せな時代が続きましたが、そろそろわたしたちも、自分の国の防衛体制について、考える時期が来たように思います。
すぐには結論が出ない難しい問題ですが、今回は米国とのつきあい方を中心に、日本の防衛について考えてみたいと思います。みなさまのご意見をお聞かせください。