門松を飾る家が減ったということは多くの方が実感しているようですね。ちょっと寂しいという人とあまり気にならないという人、やはり前者が多いようです。
一つの習俗がはやったり、すたれたりするには、それなりの理由があるかと思います。(Achiko)さんが述べているように、門松が飾りにくくなった理由の一つに、マンション住まいの人が増えたというという住環境もあるでしょう。(worldy )さんは、自分の家はマンションなので、門松は飾れないけれども、実家は純和風の家なので門松を飾るということです。
(じゅんあき)さんは、ゴミになるからという理由で門松も印刷になったようですが、そういう人もけっこう多いでしょう。(yamayama5656)さんのように、マンション住まいということに加え、お正月自体に緊張感がなくなったという意見もあります。門松だけでなく「結局、何もしなくなってしまいました」ということです。
でも、それに比べてクリスマス・ツリーはなぜ広まったのでしょう? (rasu503)さんは「クリスマス・ツリーは11月初めから、2カ月くらい飾れるし、生のもみの木を使わなくても楽しめるという利点もあるのではないでしょうか?」と述べています。
(ちゃーよ)さんは、クリスマスとお正月の差に言及しています。クリスマスは「友人と楽しんだり、イルミネーションで街が華やいで、気持が外に向かってワクワク」するのに、お正月は「家族や親戚など内側に入ってしまうので、派手には盛り上がらない」と分析しています。
どうでしょう。門松を飾るのとクリスマス・ツリーを飾るのとでは、何が違うのか、もう少し考えてみませんか。
井上順孝 國學院大学教授 |
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