イー・ウーマン井上順孝さん「スピリチュアルな」と聞いて、良い印象を持ちますか?

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会議番号:2286

「スピリチュアルな」と聞いて、良い印象を持ちますか?

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【開催期間】
2007年10月15日より
2007年10月19日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

井上順孝　國學院大学教授

1週間ありがとうございました。スピリチュアリティ、スピリチュアルという表現は、ごく普通に耳にするよう�……

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4日目までに届いている投稿から...

もっと内面に迫って (Kirk・千葉)

テレビなどで「スピリチュアル」が扱われる場合、透視やテレパシーなどの派手なパフォーマンスや、パワースポットを巡る旅、パワーストーンや不思議な（？）グッズの紹介などが多いように思います。そういう表面的だったり物質的なことがあたかもスピリチュアルであるかのように扱われていると感じます。テレビだから仕方ないのかもしれませんが、本当はもっと内面的な部分に注目すべきでは？

	基本的には良い印象ですが。 (tibiko・大阪・パートナー無・37歳)
基本的には良い印象ですが、その言葉を使って書かれている物・人によります。しっかり勉強・研究・取材をされた上でのものなら共感しますが、そうでない場合は信用できません。

初めの印象が大事？ (karin_tou・大阪・パートナー有・23歳)

大学の英語の先生（ハワイ人）が教えていたことが、今思えばスピリチュアルなことだったのかな、と思います。特定の宗教ではない神の存在を信じて、自分で何でもやろうとせず、自分にはいい流れが来ると信じてまかせる。初めからお金を要求していたら懐疑的になったかもしれませんが、彼女のおかげで学生時代人生の捉え方に対して寛容になれたので、素直に聞くことができました。

信仰は、なんとなく他力本願？ (レスペクト・神奈川・パートナー有・43歳)

スピリチュアルは、己の力で己を見つめ、見直し、心や魂を磨いていくことだと思います。「気づき」を通して自分の道を自分の意志で導いていくというイメージがあり、とても好きです。対して、信仰は対象があり、その対象に問い、答えを求め、それをヒントに自分自身を磨いていく、というイメージがあります。結局のところ自分の心の幸せを求めたり、見えないものを求めるところは同じなのですが、そのプロセスが違うように思います。

	とたんに陳腐なものに (ごまちゃん・横浜市・パートナー有・43歳)
スピリチュアルという言葉自体はもともと悪い印象ではないのですが……。テレビやメディアでの取り扱われ方を見聞きしたとたんに、私の中では陳腐で胡散臭いものに変身してしまいました。

テレビ番組のイメージ (millionbell・東京・パートナー無・55歳)

スピリチュアルと言う言葉で一番先に頭に描くものは、あるテレビ番組のことです。本当の意味を全く知らないままにこのテレビ番組に結構興味を持ってみていました。私がイメージするスピリチュアルと言う言葉は、その人の心の透視……と言うイメージがピッタリきます。誰もが持っている悩みや、人に言えない問題などを抱えている人の心を透視しているように見えます。その心の弱みを利用している一部の人たちがいる事に、やはり信じがたい胡散臭さを感じてしまいます。

5日目の円卓会議の議論は...

危うさもあることは忘れずに

1週間ありがとうございました。スピリチュアリティ、スピリチュアルという表現は、ごく普通に耳にするようになりましたが、いざどういうことを指しているのかとなると、なかなか明確には描き難いようです。

イメージでいえば、良いイメージをもつ人、そうでない人、おおよそ半々といったところになりました。良いイメージをもつ人は、何か自分でもそれに対応する部分があると感じるようですね。それに対し、良いイメージをもてないという人は、テレビなどマスメディアのオーバーな扱いや、商業主義的利用が目についてしまうという人が多いようです。

karin_touさんは、大学の英語の先生（ハワイ人）の記憶が、スピリチュアルなことに対する良い印象につながっているようです。宗教家ではないけど、何か心に訴えるような人との出会いを経験した人は、スピリチュアルに良いイメージをもちやすいのでしょうか。

それと対照的に、もっぱらメディアを通してこの語への連想を深めた人は、良いイメージを築きにくいようです。ごまちゃんさんは、スピリチュアルという言葉自体はもともと悪い印象ではないにもかかわらず、テレビやメディアでの取り扱われ方を見聞きしたとたんに、陳腐で胡散臭いものに変身してしまったと述べておられます。

精神的な深みをもっているはずの事柄も、すぐ商売の種にしてしまうというのは、どうやら現代日本社会の特徴のようであります。とくにテレビは視聴率と闘うわけで、多くの人が見るようにと、精神的な問題をもポップカルチャー的色彩にしてしまうのでしょう。

このサーベイの最中、紀元会の事件が起こりました。スピリチュアルと呼ばれているものも、一歩誤ると人の心を大きく惑わす危険性がないとは言えません。信仰にしろ、スピリチュアルにしろ、その危うさへの警戒は常に心の隅に置いていたほうがいいでしょう。

井上順孝
國學院大学教授


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