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今週のテーマ会議番号:1915
伴侶動物のためのマイクロチップ、知っている?
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4日目/5日間
働く人の円卓会議
6位
【開催期間】
2006年06月12日より
2006年06月16日まで
円卓会議とは

柴内晶子
プロフィール
講演依頼
このテーマの議長
柴内晶子 獣医師 赤坂動物病院副院長
円卓会議議長一覧
今回のサーベイではマイクロチップをご存じないNoの方の方が多いですね。それでも40%以上の方々がご存じで……
議長コメントを全文読む
3日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 旅行をするために (lovesurf・アメリカ・パートナー有・27歳)
ヨーロッパに犬を連れて行くためにはマイクロチップが必要だということで、2年前に地元の動物病院で入れてもらいましたが、やはり米粒の大きさのチップが体内に入るのにはためらいました。アメリカでは数社がこのチップを作っており、EUが指定するISO規格のものを探すのに時間がかかったのを覚えています。総合的に見て、犬と一緒に旅行ができるのならマイクロチップを入れてよかったと思います。

yes 盗難対策として (senjuan・岐阜・パートナー無・38歳)
最近は珍しい種類の犬や猫も増えてきました。家族の一員という考え方からして、自宅の子がさらわれたら? と思うといたたまれません。もしもさらわれたとして、居場所を突き止めても「うちの子」という証拠がなければ取り戻せません。うちには雑種、純血両方の猫がいますが、分け隔てなく可愛がっている子たちですから、どちらにも入れたいのが本音です。

no 伴侶動物は子どもと同じ (ピンク・ローズ・大阪・パートナー有・38歳)
私たち家族は犬一匹、猫一匹と一緒に生活しています。もちろん家族全員が動物好きです。2匹とも一緒に暮らすことが決まった時は、家族中で話し合いました。お世話やお金のことはもちろん、最後はどのようになるかと言うことまで。まだ小さかった子どもたちは、泣きながら私の話を聞いていました。伴侶動物は一緒に暮らすようになると、子どもと同じです。自分の子どもにマイクロチップを埋め込む親はいるでしょうか? マナー違反が多いからと、悪戯に動物に負担をかけているような気がします。

no 飼い主の教育が先 (ぴーやん・愛知・34歳)
我が家の犬は元捨て犬です。愛知県は捨て犬の里親希望が多いそうで、ボランティアで仲介をしている方から譲りうけました。「捨て犬・猫が多い社会」とは、「動物は人間の保護無しで、現代社会の中でも生きていける」と間違った解釈をしている風潮がある社会だと思います。チップがそういうよくない風潮を無くすことにつながればいいのですが、チップを入れる飼い主はきちんとした飼い主だと思うので、それ以前に動物を飼うための教育が必要だと思います。

no メリット・デメリット (a-mocchi・神奈川)
チップを入れるメリットのみ触れられ、情報に偏りを感じています。デメリットもわからないと現実的な検討はできないです。また費用やその後のメンテナンスなどどうなのでしょう? 「動物の権利を守る」という観点だそうですが、“伴侶動物としての権利”とは具体的にどういうものでしょうか? “本来の動物としての権利”とは必ずしも一致しないのでは、という疑問も。人間に都合のよい解釈で考えたものではなく、上手に共存するためのものだといいのですが。
4日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
チップを入れる・入れない……どちらも大切なのは、愛すればこそ
今回のサーベイではマイクロチップをご存じないNoの方の方が多いですね。それでも40%以上の方々がご存じであることはすごいですね。賛成の方も、反対の方も、このサーベイで本気で考えていただける機会ができたことは人間社会の中の伴侶動物との関係に向かい合う貴重な機会だと思います。

マイクロチップを入れることのメリット以外にデメリットは何か? ということでいうと、今の時点でマイクロチップが入っていることで、何か病気が発生したという報告はありません。が、MRIの撮影をおこなった場合に画像の鮮鋭度が落ちる可能性は指摘されています。

動物病院によってマイクロチップを扱っているところと、そうでないところがあります。また、マイクロチップにも何種類かあり、ISOの規格に合致したものが世界的に有用性があります。費用はマイクロチップの種類や登録の仕方で違いがありますが、だいたい数千円位です。マイクロチップを注入したあとは特にケアは必要はなく、通常の状態で入れば、皮下注射のあととかわりはありません。

当院でのマイクロチップ注入の数は、おそらく多い方だと思います。その理由の一つは、伴侶動物とそのご家族の海外へ渡航、移住、帰国、などの比率が高いためだと思います。

最近では欧州でのペットパスポートの普及などもあり、人間達も空港でパスポートによる写真での照合、指紋での照合などがあるように、写真照合での特定が難しい動物たちでは、マイクロチップが出入国のための条件になる国が増えています。日本は現時点で狂犬病の清浄国であるため、むしろ出国よりも入国時に厳しい条件が課されます。その時もマイクロチップは必須条件になります(そのほかにも狂犬病の抗体価測定などいろいろあります)。

日本以外で入国手続きが複雑なのはハワイ、英国、オーストラリアなど、他国と隔離された地理的な特徴を持つ国、また、その国の独特の生態系を守るためや、狂犬病がない国でのその流入防止対策で必須になっています。こうした対外的な意味合いでは、感染症を水際で防御する目的もあります。そのほか動物の医療保険(正確には一部の会社をのぞいて共済ですが)への加入時にマイクロチップか、被毛を毛根ごとぬいて、個体識別をする方法をとっているところが多いですね.

マイクロチップそのものを入れるか入れないか、は、実際には家族の意志によることです。我が子同様でかけがえのない家族だからこそ、入れるのか? 我が子同然だからそんなことは考えられないのか? どちらも家族の本当の愛情に裏打ちされた「気持ち」だと思います。要は、各家族の事情や考えが、人工物を体内に入れることへの抵抗感以上に必要を感じる状況かどうか? によるのではないでしょうか?

ぴーやんさんのような認識を持っている方がもっと増えて、伴侶動物は人間の保護なしでは生きていけない存在であることをより多くの皆さんが理解してくださると良いと、私たち、現場の人間は切実に感じています。なぜなら完全な庇護のもと、掌中の玉のように大切にされて暮らしている動物たちの姿を見る反面、中途半端に社会に放り出されて苦境に生きる動物たちの姿を目にし、実際にその動物たちのケアをし、育て、家族を見つけるまでの長い年月を共に過ごすこともあるからです。

a-mocciさんの疑問にあるように、伴侶動物はすでにおそらく、ここで示される「本来の動物」ではないということも、多くの皆様にわかっていただけると良いと思います。伴侶動物は野生動物ではないのです。昔、3万年くらい前までは野生動物だったのです。それが、その後に人間のそばで暮らす動物、という生活を選ぶことになった、非常に特殊な存在なのです。このことをわかっていただくことが、野生動物と根本的に異なる「伴侶動物」という存在への理解を深める糸口になると思います。

ですから、伴侶動物の権利は人間によって完全に守られるべきなのです。それでも、責任半ばで放り出されてしまう多くの命がまだまだ多くある現状を考えると、一頭でも多くの伴侶動物が、その存在の根本を深く理解されて庇護されるためならば、チップへの抵抗感はそんなに大きなものたり得ないというのが現場の人間の実感だと思います。少なくともこれが、私の意見です。

とはいえ、あくまで、愛すればこそ……その先の結論は、皆さんがそれぞれに導きだしていかれるものだと思っています。

柴内晶子
獣医師 赤坂動物病院副院長
柴内晶子


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