必要のない時はこまめに消す、スイッチを切る。しばらく使わないならコンセントから抜いておく。また、エアコンならば冷房の設定温度を28度にする、フィルターを掃除する、扇風機と併用する、外出前は早めに切っておくなどのちょっとした工夫によって、かなりの節電ができます。でも、それだけで十分ではありません。もう一つ、見落としがちだけれど、見逃すことのできないのが「待機電力」です。
テレビ、ビデオデッキ、ガス給湯器、オーディオ・コンポなど、多くの家電製品は、主電源を切らない限り、内部でオン状態になっており、わたしたちが使用していない時でも電力は消費されています。この待機時消費電力は、家庭で消費する電力の約1割にも相当するのです。省エネ対策のためには、待機時消費電力の少ない機器を選ぶ。そして、使っていない機器はまめに主電源を切り、長期間使用しない場合はコンセントからプラグを抜くという対応をおすすめします。
携帯電話の充電器の待機時消費電力も、いまや無視できない規模になっています。仮に3日に一度1.5時間の充電を行い、アダプターをコンセントから外さなかった場合、年間で約4.3キロワット時、全国で約4,000万台とすれば年間約1億8,000万キロワット時の電力を消費していることになります。充電が終わったら、必ずアダプターをコンセントから抜くようにしましょう。 ※この記事は2003年掲載時の内容です