なぜ速いのか、伝えたいんです

増田

メディアの世界に入ったら、いろんな方に出会うんですね。テレビの制作の方とかラジオの方とか。テレビの方は誰も声をかけてくれなかったんですが、ラジオの人が、こんなによくしゃべるなんて、誰も思っていないって。

佐々木

声も、とってもいいですしね。

増田

声はラジオ向きだって言われました。

佐々木

そうでしょう。すごくいい声でいらっしゃいますよね。

増田

父親は「もっと腹から声を出せ」って言うんですけど。でも、佐々木さんも大活躍ですね。「とくダネ！」も見ていますし、最近は「ブロードキャスター」にも。

佐々木

ありがとうございます。そうなんです。

増田

いつも、冷静です。コメントが。

佐々木

とんでもないです。何もできないので、知っていることしか言えないから、自分のことしか言えないのね。

増田

それがスッと入ってきます。コメントは冷静、でも笑った時の表情が母の顔になりますね。優しいです。

佐々木

いえいえ、とんでもない。それで、増田さんは、話す方もお上手でいらっしゃるんですけど、書く仕事は、伝えたいことがいっぱいあるんじゃないかなと思っているんです。今はジャーナリストですよね。

増田

私、取材だけはたくさんしているのですが、テレビでは出せないんですよ。テレビはテンポが速いので、今、移動車から見ていることしか話せない。だけど、伝えたいことは、その選手がなぜ速いかという、人の部分なんです。

その人のパーソナリティの部分で、テレビで話しきれないことを書く。それは書いていて、とても楽しいです。