ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第88回 田村 真理子さん

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田村 真理子さん
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男女の違いは
- 佐々木
長い間、起業家たちを取材されてみて、男性と女性で違いって何かありますか?
- 田村
基本的に、戦略を立てるとか資金調達とかでは、私は変わらないと思うんですよね、男性も女性も。強いて言えば、規模の拡大の仕方っていうものを最初からどうとらえるかっていうところは、もしかしたら男性の方が拡大志向の人が多いかもしれない。それがまず一つ。でも、そうは言っても、特に2000年以降は、上場の女性も増えてきているんですよね。だから数ですよね。
- 佐々木
でも、上場、そんなに増えてないのでは?
- 田村
ぽつぽつと、ですね。でも、東京ソワールの児島(絹子)さんの一部上場が、ちょうど80年代ですよね。で、しばらくして、今はジェーシー・コムサですか、当時ジェーシー・フーズ。
- 佐々木
大河原愛子さん。
- 田村
大河原さんがやはりお手本となった。これも騒がれましたでしょ? その後、株式公開の窓口が増えたから、初めからそういう戦略で行く女性が若干増えたということですよね。
- 佐々木
そうですね。株式公開をしようなんていう発想が女性起業家の中には少なかったんですね。おそらく株式公開なんていう言葉さえ、女性起業家のミーティングで出なかったような……。でも今は、明確に公開を目指しているという起業家もいるという意味では変わってきたんですね。
- 田村
変わってきた。女性のビジネスはいつも小さいって言われますけど、必ずそうでもないよというのが一つあるのと、ただやはり現実問題として、女性と男性で一番大きく違うのは、男性は起業するのがビジネスの延長上だと思います。だから、ビジネス戦略は仕事の考えの一つ。
女性の場合は、仕事をし続けるとか働き続けるとかが、ライフスタイルの選択肢の一つだと思います。だから当然、もっと私生活も含めた自分のバックグラウンドとか、人生そのものがオーバーラップしてくる。ここはやはり男性とすごく違うと、私は思うんですよ。
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