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高橋 伸子さん
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SOHOで仕事を始めて
- 高橋
ですから、10年間は主婦の友社を中心に、不動産会社の広報誌や地元の食べ歩き雑誌の編集とか、いろいろやりました。今は在宅勤務とかSOHOが当たり前になりつつありますが、SOHOという言葉もない時に、手探りでスモールオフィス・ホームオフィスで仕事をしました。
何しろファックスもなかったので、朝、子どもを保育園に送った足でNTTのファックスから企画書や原稿を送り、お迎えの前にもまたNTTに行ってました。
- 佐々木
何か私、そういう時代をちょっと覚えてるような気が(笑)。
- 高橋
少し分かります?
- 佐々木
分かります。テレックスを打ちに渋谷のKDDに行ったりするような、そういう時代でしたよね(笑)。
- 高橋
ファックスが一台100万円していて、ようやく買ったのが50万円になったとき。でも原稿の枚数が多いと、高いものについちゃうので、和文タイプを使いました。(笑)。
- 佐々木
和文タイプ? ご自分でですか?
- 高橋
そうです。中古の和文タイプをもらって。
- 佐々木
うわっ、信じられない(笑)。
- 高橋
そのうちにワープロが出て、それからパソコンになって、今のインターネットの時代は夢のよう……。
- 佐々木
ですね。主婦の友では、取材テーマをご自分で決められていたんですね?
- 高橋
1年目の社員だった時は、決められませんでしたが、ある程度選べるのが、フリーランスのよさで。
- 佐々木
どんなテーマを選んだんですか?
- 高橋
まずは消去法で。社員時代は、家計、教育、健康という3Kが守備範囲でしたが、独立後は健康の分野をパス。主婦の友は当時の社長がお医者さんで、健康雑誌ブームに火をつけました。紅茶キノコ・ブームは、私が入社した頃のヒット作。
- 佐々木
わ、懐かしい!(笑)。
- 高橋
すごく古い話をして、ごめんなさい。イー・ウーマンの読者層は、全然分からない話かもしれません(笑)。今から30年前ですもの。
子育て中は少し教育問題も扱いましたが、主要テーマは金融の自由化に絞りました。
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