ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第81回 菅家ゆかりさん

81 |
菅家ゆかりさん
|
|
|
顔の筋肉を学問でも学ぶ
- 菅家
最初は、本当に顔の筋肉の動かし方だけ習うんですけれども、一緒に行った人のなかで、私より年齢が上なのに、とても意欲的な方々が結構いらして、「せっかくやるんなら、お免状をとりたいわよね」なんておっしゃるんです。「あの人たちが取るんだったら、私も」って触発された部分があります。やっていくうちに、ただ表面的な動かし方だけじゃなくて、筋肉の構造であったり、皮膚の医学的な情報も勉強しなくちゃいけないことになってきて。学生時代もこんなに勉強しなかったかもしれない、っていうぐらい、1年半ぐらい、ステップで3段階の勉強、そして最後に試験。学科もあったんですよ。
- 佐々木
うわあ、1年半も学科と実施を勉強するというようなものなんですか。それは、解剖学とか、筋肉がどうなっているとか、そういう学問ですか?
- 菅家
ええ。血液の流れで老廃物を取り去るなどの知識の試験が1時間ぐらいあったんです。若いときには、台本もパッと1回読むと、なんとなく覚えられたのが、もう何度読んでも抜けるんですよね。で、合格後、教えはじめたんです。教えているうちに、やっぱりすごく奥が深くて、相手のいろんな面が見えてくる。それで今に至ったという感じですね。
- 佐々木
ご自身の表情も変化した実感がありますか?
- 菅家
そうですね。普通にしている表情に不自然さがなくなったんですね。昔は本当につまらないと「今日は興味なさそうな顔をしていたね」って言われることがあったんですね。あとは無駄な力が入らなくなったので、緊張はするんですけれども、変な緊張が顔に出なくなったっていうのがあります。
- 佐々木
そうか。それは仕事にすごく有益ですよね。
- 菅家
ずいぶんプラスになっていますね。表情だけじゃなくて。たとえば呼吸もリラックスできるので、「準備をしようかな」と思うと、うまくコントロールできるようになったり。あと、パッと強調するようなときも、切り替えがうまくできるようになったり。自分では、そう思いますね。
一緒にお勉強した方たちも、熱心にやっていらっしゃる方は、最初、本当に「普通のおばさん」っていう方が、だんだん目もキリッとしてきたり、顔の輪郭なんかも無駄なものがなくなってきて。
- 佐々木
私もやらなくちゃ(笑)。
- 菅家
続けると自信が出てくるんですね、ああいうものって。「自分はなにもできない」と思っている状態から、一つずつ「私もできる」ってなるでしょう。で、それが周りの人にも影響が広がっていくと、「もっと輝いていたい」っていう風に、どんどんプラスの方にいい影響が広がっていく感じですね。
2/24
|
 |
|
|