ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第8回 杉田敏さん

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株式会社プラップジャパン 取締役副社長 普楽普公共関係顧問有限公司 CEO
杉田敏さん
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スポンジのような吸収力
- 杉田
「実はわたしは……」で言わせてもらうと、実はわたしは記憶力がすごくいいんです。自慢じゃないけれど、いいと思っています。自慢ですね。スポンジのような吸収力(笑)。でもそういう人ほどアルツハイマーになりやすいって脅かされているので、あまり自慢すべきじゃないかもしれないけれど。たとえば、1年前に食事をしたことのあるレストランにまた来たとします。すると誰と誰がどこに座って、何を食べたかだけでなく、メニューに何が載っていたかまで覚えている。何の役にも立たないことが多いのですが(笑)。
- 佐々木
それは中学生の時だけでなく、今でもそうなんでしょうか?
- 杉田
もちろん。でももう一つの「実はわたしは……」で言えば、実はわたしは、ちょっと誇張する癖があります。だからあまり本気にしないでください(笑)。でも、そういえば佐々木さんのご主人はたしか熊本県のご出身ですよね。10年前にニューヨークで一度お会いしました。
- 佐々木
たしかに……。
- 杉田
でももう年ですから、このところはさすがに記憶力も衰えてきています。若いころは、英語の単語なんかも、一度で覚えてしまう。覚えているだけじゃなくて、この単語はいつ覚えたかということまで覚えている(笑)。中1の英語の教科書に出てきた英語の数え歌は今でも空で歌うことができます。
- 佐々木
すごい! わたしなんか何も覚えられなくなって久しいんですけど……。
- 杉田
この単語は中学校2年生の教科書の右のページの下から3行目に初めて出てきたって。そこまで言うと、ちょっとオーバーだということが、ばれてしまうかもしれないけれど(笑)。それぐらい記憶力がよかったんですね。だから、本屋で英文法の本などを立ち読みしても、とにかく頭にすぐ入ってしまう。そうやって先生をいじめるための知識を蓄積していったんです。
- 佐々木
それは、どんなときでもその調子で頭に入ってくるんですか? わたしも、時々そういうことがあるんです、「今日はよくわかるな」とか「あの時のことはよく覚えてる」というふうに。でも、いつもはまったくダメ。
- 杉田
まあね。別に、頭がいいと言っているのではなく、コンピューターのメモリーの容量が大きいんだと思うのです。だから、そのメモリーにいろいろな情報を整理して入れていくことが、得意だったんです。
- 佐々木
それでわかりました。中学1年で初めて英語を勉強し始めたけれども、2年生の時にはもう、「先生よりおれはいける」とお思いになった、ということ。すごいですよね、何度聞いてもすごいけれど。
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