ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第8回 杉田敏さん

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株式会社プラップジャパン 取締役副社長 普楽普公共関係顧問有限公司 CEO
杉田敏さん
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道を切り開くことへの強い思い
- 佐々木
オハイオ州立大学に留学されるお話だってやっぱり普通じゃないですよね。学びたいと思った時にやるクリエーティビティでしょうか。どこへ電話しようとか、手紙書こうとか。
- 杉田
大学院に入ったけれど、ジャーナリズム学部だから、アメリカ人でも英語の得意な人が来るわけで、卒業するまで何年かかるかなって最初はとても不安でした。でも1学期やってみたら、もしかしたら1年で修士号が取れちゃうかもと思いましたね。ちょっと大変なんだけど、論文書けば卒業に必要な単位が取れちゃうというので、修士号を12カ月で取ったんです。
- 佐々木
何から何まで魔法のよう(笑)。
- 杉田
それでこのまま日本に帰るのはもったいない。学位を取るのに3年ぐらいはかかるかなと思って来たわけですから。どこか新聞社で働いて経験を積みたいと思いました。その時も全米の新聞社に求職の手紙をずいぶん書いたんです。だけど返事が来たのは、みんなお断りの手紙。当時は就職難だったし、同じころに卒業したアメリカ人のクラスメートたちもなかなか仕事が見つからない。
それでまたオハイオ新聞協会のオーテルさんに相談したんです。するとシンシナティ・ポストという新聞社で、ビジネスライターの空きがあると教えてくれました。その新聞の編集長がもと日本特派員だったので、好意的に考えてくれるのではないかということでした。
- 佐々木
何かに引き寄せられているようですね。
- 杉田
彼に会ってこいと言われて、シンシナティまで行き、面接をしてすぐ決めてくれたんです。来週から来いと。
- 佐々木
努力のたまものですね。勉強に苦労されたようには全然見えないんですけれども、それは才能でもあるんだと思うんです。やっぱりここに行き着く、道を切り開くということに対する、強い思いというのがおありなんですよね。
- 杉田
新聞社に入っても、すごい大変だったけど、「あの時はこういう大変なことやってきたんだから」、というのはやっぱり今の力になってると思うね。
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