ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第79回 澤田 貴司さん

79 |
澤田 貴司さん
|
|
|
「人のお世話をしろ」と父に言われて
- 佐々木
でも、お父さんお母さんは学校の先生だから、厳しくしつけるのかなと思ったら、そうでもなく? 自由に育ててくださった。
- 澤田
全然。放任。ただ、親父は時に、すごく厳しくて、だから「人のお世話をしろ」とか、「偉そうにするな」とか、「物を大事にしろ」とか、だから、ご飯の米粒を残したら、もう、ぶん殴られた。あとは、やっぱり田舎じゃないですか。田舎って、皆、互いに知ってるでしょ? そうすると、農業をされているおじいちゃんおばあちゃんがいると、ちゃんと「ご苦労様です」とか言って挨拶しろって言われるわけ。
あるいは、おばあちゃんが重いのを持っていると、「持っていけ」とかいうような事をすごく言われて、やらなかったらぶん殴られたからね。本当に、そういうところは厳しかった。
もう、死んじゃったけどね、親父は。すごく厳しかった。だから、人に生意気な振りをしたり、人の悪口を言ったり、世話をしなかったり、きちんと挨拶できなかったら、すごく怒られた。そこはすごく厳しかった。
- 佐々木
それが身にしみているんですね。お母さんは、そういう強烈な思い出は?
- 澤田
お袋は、あまりないね。お袋は本当にいいお袋で。親父がお酒が好きで、夜になると、皆、後輩を連れて来られるから、ワーッと、家に。
- 佐々木
連れて来ちゃうんだ?
- 澤田
うん。 8 〜 9 時にドカッと 10 人ぐらい、ほぼ毎晩。そうするとお袋が料理するわけよ。
- 佐々木
学校の先生なのに、豪快ですね。
- 澤田
そうなの。いろんな所から友達を連れてくるの、親父って。すごく好かれるというか、気がいいというか。そうすると、お袋が一生懸命食事作って、その姿をいつも見てた。で、その人たちが帰ったら親父はガーッと寝てて。
なんかお袋の背中は、いつも、そうやって人のお世話をして疲れてた感じがするのね。そういうようなイメージがあったんですよ。
17/23
|
 |
|
|