ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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母から届いた、敬語の手紙
- 佐々木
そもそも一色さんは、どうだったんですか。親元を離れたいと思って、上京して、それで千葉の大学に入った。
- 一色
そうです。大学は、親に入学金だけ出してもらって、後の仕送りはなし。奨学金とアルバイトをしながら、体育会系でやってました。もう、自分の中では、好き放題。思うとおりにできた、伸び伸びできた時代だったんですよね。
ただ、一番びっくりしたのは、最初の夏休みの前かな、お袋から手紙が来たんですよ。それ、いきなり、敬語だったんです。「一色真司様」から始まって、お袋が、全部敬語なんですよ。
- 佐々木
「お元気でいらっしゃいますか」みたいな?
- 一色
うん。びっくりしましたね。「もう、1人の大人として認めた」っていうことで。でもね、あれはね、戸惑いが正直ありましたけど。
- 佐々木
どう返事書いていいか、分からないですね。
- 一色
いや、返事は書きませんでしたけど。「自立、もう、本当にしなきゃだめだな」って……。本当に苦しくなったときに、もう、せびれない(笑)。18歳のときでした。
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