ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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子どもは、元気になるんです
- 佐々木
それにしても、卒業写真を見せていただく限り、みんな元気いいですねえ。
- 一色
6割がそうですよ。あっという間に元気になりますよね。元気になりすぎて、「代々木に入れて不良になった」って言ってくるお母さんもいますけどね。いや、大概ね、ペットなんですよ、そういうお母さんって、自分の子が。
「僕ちゃん」が成長してくれば「お母さん、やめてよ」になり、「お母さん、やめて!」になって、「うるさい、クソババア」になるわけですよ、最後は(笑)。そうすると、「代々木に入れて不良になった」って言ってくるんですよ。
ものすごい剣幕でくるんですね。で、「いや、お母さんね」って言って話をすると、「お母さん、この子、死ぬまでお母さんが生きて面倒を見るんですか?」みたいな話をしながら言うと、「そんなの、分かってるんです。でも、私、寂しいんです」って泣き出しちゃう。
もちろん、静かになる子もいますよ。ピアスの数が減ったとかね。普通の数になってきたとか(笑)。
- 佐々木
今日は久しぶりにお会いしてお話を伺ったけれど、一色さんがやりたいことがすごく良くわかりました。大きなご病気されたので心配だったけど、顔色もものすごくよくなって。
- 一色
もう、1年以上前ですから。
- 佐々木
すごくハッピーに仕事しているなあ、ってお会いした瞬間に感じました。
- 一色
そうですね、本当にこの学校を作って、価値観が変わって楽になりましたよね。
- 佐々木
今日はありがとうございました。また、教えてください。
対談を終えて
昨年大病をされてとっても心配したのですが、対談当日、ものすごく元気な笑顔で現れた一色さん。仕事が楽しくてたまらない、というのがその瞬間にわかります。不登校の子どもたちのための学校を運営している、と知っていましたが、今回その様々な課題や現実を伺い、時間を大幅にオーバーして終わりなき対談になってしまいました(笑)。
子どもの教育、学校のことは、話が尽きないですね。私たち大人が、子どもたちをどんな風に育ててきているのか、同じ村人として、同じエリアの人間として、どう育てているのか、考える機会にもなりました。これからも教えてくださいね。
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