ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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高校に行きたい!
- 一色
まず1つには、「自分自身でなんとかしよう」という気持ちは必ず持っているんですよ。高校に行きたい、って。うちの場合は、間違いなく本人に意志がなければ入れませんから。
- 佐々木
だから、本人と面接するんですね。面接では何を聞くんですか?
- 一色
「高校で何をしたい?」って。本人が高校に行きたいんであれば、「なんとかしたい」っていう気持ちも必ず持ってるんですね。で、後は、僕らがなにかをするよりは、友達なんですよ、やっぱり。人的環境が、一番影響を与えてますから。で、幸いなことに、うちはいろんな連中がいますから、「自分は変わった人間だ」と思って入ってきても、いるんですね、ぴたっと合うのが(笑)。
この前、2年前に卒業した子が面白いことを言ってくれた。その彼は、高2の1学期かなにかに転校してきた。で、クラスに入った第一印象をどう思ったか。「ここは動物園かと思った」って(笑)。「いや、それは、まさにピンポーンだよ」みたいな。そんな雰囲気なんですよね。
- 佐々木
うんうん。服装も自由だし。
- 一色
そうですね。本当にね、これ、冗談じゃなく。1カ月に1色ずつ、7色に髪の色を変えて、一巡して戻った奴、いますよ、本当に。
- 佐々木
へえ。でも、そういうことする人って、意欲的ですよね。なんにもやりたくなくなっちゃって、家の中も散らかっててボーッとしているというより、髪の色をピンクや黄色に染めてる人のほうが、よっぽど前向きだし元気あるよね。だって、「色を変えよう」と思ったり、買ってきたりして手入れしているわけじゃない?
- 一色
(笑)。で、認めてくれるところに当たればいいんですけども、まあ、旧来、親や学校の先生には、やっぱり「特異な行動」と見られますよね。問題児になっちゃうわけですよね。トットちゃんがまさにそうだったわけですよね。多動症ですよね、典型的な。
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