ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第65回 竹田 圭吾さん

65 |
竹田 圭吾さん
|
|
|
スポーツライティングは、ステータスがあった
- 竹田
はい。スポーツの取材は、これはサッカーでもラグビーでも野球でもバレーボールでもそうだと思いますけれど、基本的には型にはまっているんで、最低限の仕事をするのはそんなには難しくないんですよ。
- 佐々木
でも、そこで工夫して、やっぱり泣かせたり笑わせたりしたいわけですよね。
- 竹田
それがあって。入る前は予想していなかったんですけれども、スポーツライティングって、アメリカではものすごいステータスがあって。なんて言うんですかね、ヒューマンドラマとか、戦争とかビジネスとかにも共通するダイナミズムみたいなものをスポーツを通じて表現するというのが、連綿と歴史としてあるんです。
日本だと文芸春秋が出している『Number』っていう雑誌で、初めてそういうものが存在するって広く認知されたような感じですけれど、アメリカではスポーツライターって、記者とはまた違う響きがあって、憧れの職業なんですよ。
- 佐々木
入社は何年でしたっけ?
- 竹田
87年です。
- 佐々木
87年ぐらいか。思い出すと、その頃、私がレポーターを始めた「ニュースステーション」でもテレビ朝日の宮嶋泰子さんが、スポーツ選手のドラマに初めてスポットライトを当てて、その人の訓練風景とかを撮ったんですよね。感動的でした。
- 竹田
そうですね。アメリカはそういうのが発達していて。だから、仕事を始めるまでは気づかなかったんですけれど、ああ、これも面白いな、と思って。スポーツジャーナリズムというか、スポーツライティングというか。いい作品がいっぱいあるんですよ。ノンフィクションで。日本でも、亡くなられた佐瀬稔さんとか山際淳司さんとか、素晴らしい作品を書く人がいたし。今だと、いろいろな雑誌が出ているし、専門誌でもそういう手法は取り入れている。放送媒体にも影響はあると思いますけれども。
- 佐々木
でも、アメリカに行って取材をするということは、英語で取材をするわけですよね。
9/26
|
 |

|
|