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陰山 英男さん
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外遊びと家庭学習の習慣をつければ、完璧です
- 佐々木
うーん、でも眠る、遊ぶ、といっても、わが子を見ると、きちんと勉強する習慣が身につかないまま5年生になってしまいました。本人は、勉強しなきゃいけないということはわかってる。だけど、やる気が全然出てこない。しっかり食べ、眠り、そして外での遊びに夢中です。
- 陰山
元気ならそれで十分じゃないですか。
- 佐々木
本当にいいんですか? 学校でも勉強のことなど注意されて、ものすごく自信をなくしてるんです。「私は、どうせできないから」って。
確かに、勉強は将来やる気になったときに勉強すればできるかもしれない、でも外でかけずり回って遊んでくるなんていうのは、なかなか大人になってできないから、好きなように遊ばせようかと思うのです。だから、今、この子に大切なのは自信をつけさせることだと思って。でも、学業も不安です。
- 陰山
それで、悪くないけど、あとは遊びの内容ですよね。要は体を動かしてるかどうか、お友達と遊んでるかどうか。それさえやってればOKですよ。そして、家庭学習の習慣をつければ完璧です。
- 佐々木
ちゃんと寝る、遊ぶ、それができていて、体が健やかに育っていれば、あとでいくらでもやる気になったときに……。
- 陰山
そう、そう。結論はそうですよ。今の日本社会は激動の時代とか言われてるけど、もっと激動の時代、いっぱいあったわけです。もっとも激動だった時代というのが明治維新のときでしょう。あのとき、早寝、早起き、朝ごはん、読み書き計算といった寺子屋の学習で、立派に、世界と対等になっていったのですから。
- 佐々木
体も心も健康であることが、学び続けるっていう意欲が大人になっても継続する人に育つ基本らしいということですよね。いくら小学生のときに天才と言われようが、根気が続かないとか、人と会話ができないと、うまくいかない。
- 陰山
そうですよ。まさに、そのとおり。
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