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陰山 英男さん
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家庭を変えていく必要があるんです
- 陰山
だから、問題があって対策を立ててはいけないんですよ。対症療法をやっちゃいけないの。最も根っこにある、日本の、いわゆる家族政策であるとか、家族って何かっていうことを変えなきゃいけない。
それを、家族はそのままにしておいて、社会として対策をしようとするから、結局は悪い状況を固定化することになってしまうんです。
- 佐々木
うん、うん。すごく耳が痛いです。私も、どうあるべきかって考えれば、かなり理想的なことを考えられるし、良い母親になるべく、かなりの情報や材料を持ってると自分でも思うんだけど。
でも、子どもが、たとえばテレビを見ようとします。先生の本にも、1日2時間以上テレビを見ると、年間での授業数を超えるって、ありましたよね。ゾッとしたんです。我が家でも1時間って決めてるんだけど、知らないうちにね、私が仕事してるから、見てるわけですよ。
- 陰山
そう、そう。
- 佐々木
特に夏休みなんて恐怖で、ものすごい時間数、見てるんです。
- 陰山
うん、そうでしょ。だからそこのところはね、結局、社会全体でブレーキをかけなきゃいけないわけですよ。ゆとり教育が出てきて授業時間を減らす時って、あの時期の子どもたちって「やったあ」って喜んでたわけ。教材が減って。
- 佐々木
ええ。
- 陰山
で、今これだけ、ゆとり教育によって学力が低下するって言ったときは、今度は子どもたちですら、減らしたら問題があるって言い出したわけね。そういうもんなんですよ、子どもって。
だから、社会全体のモラルがきちんと正しい方向に向かえば、子どもたちの意識っていうのは自然とそっちに向かっていくんです。
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