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アン・オレアリーさん
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学校税は、みんなで払う?
- オレアリー
学校税と、州政府からも補助金が出ています。
- 佐々木
学校税というのが、日本にないのでとてもユニークなんですが、学区に居住するすべての人が、子どものいる・いないに関わらず、学校税を支払っているんですよね?
- オレアリー
そうです。学校税というのは、町が徴収しますが、学校に使用される税金のことです。税率は学区や町ごとに異なるんですよ。毎年、投票で決めるんです。町によっては、スポーツにもっとお金を使いたいから特殊教育にはノーというところもあります。小さい子どもがいる家族が多い地域だと、イエスとなったり。問題は、その学区がいかに財源を上手に管理し、使っているかだと思います。
- 佐々木
それにしても、750人に対して100人のスタッフですからかなりの税金が必要になりますね。住民はこうしたことに賛同してくれているわけですよね。
- オレアリー
税額は住んでいる家の価値で決まるんです。
- 佐々木
所得とは無関係?
- オレアリー
そうです。家の価値だけです。
- 佐々木
本当に(笑)?
- オレアリー
所得税は収入と関係がありますが、学校税に関しては、家の価値、大きさが関係するんです。大きい家に住んでいるほど、高い学校税を払うことになります。ですから、学校に通う10人の子どもがいる家でも、小さい家に住んでいれば学校税はとても少ないですし、高齢者2人が大きな家に住んでいたら、彼らは学校税を多く払う。不思議でしょう?
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