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パク・ジョアン・スックチャさん
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成果主義は、チームとの協力も含まれる
- パク
海外ではパフォーマンスで評価する場合、どこで働くかとか、何時に働いているかっていうのは関係ないんです。
- 佐々木
それはある意味理想的だと思うんですけれど、評価システムがすごく難しいと思うんです。それに、仕事は2つの種類があって、個人で達成するものと、チームで達成するものと。そのあたりはどうなんだろう。
- パク
日本では、初期の目標設定ばかりに時間を費やし、そこで終わってるんですよ。本来はたとえばね、評価するときには、パフォーマンスだけじゃなくて、中間報告をしたかとか、期限にプロジェクトを全部間に合わせたか、っていうところにも触れていくべきです。あとチームにどれくらい、協力的に一緒に働いたかっていうことも。なのに日本って成果主義=個人主義になっちゃって。
- 佐々木
チームワーク力をどう評価するか、ですね。
- パク
そう、チームワークを入れることなんですよ。チームにどれくらい貢献したか、とか、ほかの人とどれ位、上手に働ける能力があるかっていう。それらを評価に入れれば成果主義でも、利己主義にならない。
- 佐々木
それは、会社側も採用時に、考えていると思います。でも、さきほどおっしゃったように、日本は労働基準法が諸外国と違って労働者保護ですから、減給も解雇も難しい。試行錯誤しても結局はまた、終身雇用で時間給になっちゃったり、という企業もあるかもしれません。
- パク
これからは少子化の影響で日本は「縮小経済」になっていきますが、「縮小経済」では終身雇用や年功序列という日本的経営システムが機能しなくなる。なぜかっていうと、終身雇用や年功序列は「拡大経済」を前提に成り立っているからです。ところがその前提条件は崩れてしまうわけでしょ。となると、守りたくてもすごく難しくなる。1人の人が一生同じ会社でずっと定年まで働き続けるっていうのは非常に難しくなる。
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