ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第57回 茂木 健一郎さん

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脳科学者 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
茂木 健一郎さん
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アインシュタインを目指して
- 佐々木
高校生のときに、「アインシュタインみたいな物理学者になる」って言ってたそうですが。
- 茂木
そうですね。その頃は、宇宙に関することを勉強するなら物理学が一番いいだろうと思っていたんです。けれど、どうもそうではないな、と思い始めたんですね、途中でね。
- 佐々木
それは、恋愛がきっかけという……?
- 茂木
まあそれもあるし(笑)、なんか、個人的には物理学者って自分を棚上げにしている人が多いように思っています(笑)。
- 佐々木
自分の人生とか、自分の生活で何を感じているということとは別になってしまう。
- 茂木
そういう文化があってもいいんだけれど、ちょっと自分が求めているものとは違うな、っていうふうに思った。あと、もしアインシュタインが今生きていたら、脳科学やってたと思うんですよ。これが肝心なんですけれど。だから今一番、知的な意味で面白いのは、脳科学なんだと思うんですね。いろいろな分野を比べたときに。
- 佐々木
人間の一番大元ですものね。私小学校のときに、「私っていったいなんだろう」っていうことをすごく考えたんですよね。
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