ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第53回 細川佳代子さん

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特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本 理事長
細川佳代子さん
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ローマでのプロポーズ
- 佐々木
そして、ヨーロッパにいらっしゃるときに、結婚を決められた。
- 細川
2度目のヨーロッパでロンドンに駐在して、フランス映画とイタリア映画を買うために、パリとローマにはときどき出張してたわけ。で、ローマに買付に行ったときに、ばったり出会った。
- 佐々木
上智大学で、ご一緒でしたよね。
- 細川
2年先輩でしたね。ゴルフ部でキャプテンでした。
- 佐々木
そうすると、大学時代の同じ部の先輩に久しぶりにヨーロッパで再会、ということなのだと思うのですが、ご結婚の決意までが短いような? 政治家の妻になるっていうことの決意も必要なような気もしますし。
- 細川
政治の世界というのは一切縁がないから知らなかったわね。実は、20歳のとき、つまり彼が卒業した春に呼び出されて、一度プロポーズされちゃったわけね。
- 佐々木
そうなんですか!
- 細川
それで、そのときになんて言ったかって、私もちろん「嫌です」って言って断ったわよ。だってまだ20歳で、何このおじさん、みたいな。ちっとも楽しくもない、真面目そうな、なんかジジくさくてもう嫌こんな人、って思っている人から突然言われて。
でも彼は、いや、今すぐじゃなくて、将来。自分は政治家になる、ってそのときに言ったんですよ。で、今は朝日新聞に就職が決まった、と。4月から鹿児島支局に行ってしまう、その前に一言言いたかったって。
私は私の人生、この先どうなるか分からないから、そんなこと言われても困るって言って、別れたわけよ。それから何年経ってたんでしょうね。ちょうど8年後くらいなのかな。
- 佐々木
で、再会したら、もう一回プロポーズされた。
- 細川
そうなの。
- 佐々木
で、今度はいいかな、って思った。
- 細川
うん、まあいいかな、って。ボランティア精神旺盛だから(笑)。彼そのときね、まだ政治家になれなくて、落選して、勘当されて、どん底の生活、浪人中だったの。で、次の選挙また頑張るけど、当選できるかどうか、見込みもまったく分からないという状況で、やっぱりもう大変なときだったわけよね。
- 佐々木
それで、私が助けなくっちゃって思われた。
- 細川
そうやって政治の世界に進んだから、親からも一切経済的援助は断たれているし、もう本当に厳しいっていうことを言って選挙で苦労した話、熊本の話をいろいろしてくれたわけです。そして、自分にとって一番必要なのは、君のその明るさと元気だ、って言われて。
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