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ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第48回 古荘純一さん

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48
青山学院大学文学部教育学科助教授
古荘純一さん

病気か?育て方か?

佐々木

今多動症の話も出たんですけれど、多動症っていうのは、つまり学校などで、落ち着いて座っていられず、あちこち歩き回ってしまう子どもなどですね。

古荘

行動特性としてはそうですよね。ただ難しいのは、それが、たとえば10歳のお子さんだとして、知的にも10歳相当なんだけれども、その子の行動が、3〜4歳レベルの落ち着きのなさ、っていうふうなアンバランスがあるかどうかが判断する上で重要なんです。

佐々木

アメリカなどでは、保健室で、1日1回薬をあげてますね。

古荘

ADHDですね。日本語では注意欠陥多動性障害。脳の一部分である前頭葉は、人間の行動だとか注意力だとかをつかさどる重要な部分ですけれど、そこのファンクションに、なんらかの異常があるのが注意欠陥多動性障害の特徴と指摘されています。

たとえば、いろんな脳内の関係した物質が足りないだとか、あるいはMRI(磁気共鳴撮像法)などの写真を撮ってみて、そこが小さかっただとか。血液の流れとかを見て、少なかっただとか、そういった研究は出てきています。

それを考えると、持って生まれた脳の機能的な異常で、注意力や行動抑制などを同じ年齢のお子さんと同等に要求することではハンディキャップが生じるというふうな形で理解する必要があると思いますね。

佐々木

アメリカの小学校では毎日薬を飲ませているようですが、本当にこんなに多くの子どもが薬を飲まなくてはいけない病気なんだろうか、むしろ薬によって、静かに座っているってだけになってしまってはどうなんだろうか、って若干疑問に思いました。日本では、今そういう薬が保健室で配られているということがないですよね?

古荘

実はあるんです。それに関しては、アメリカはそういう診断がつくと、お母さん方がほっとして、これは自分の子育てが悪かったんじゃない、というふうな形で落ち着くんですね。そうすると、お薬で治療しましょう、という形です。これは考え方の問題ですけどね。

佐々木

ある意味、親を悩みから解放する役割があって、温かい家庭を早めに築き直すことが可能になる。一日中怒っている親よりいい、ということですか。

古荘

いいほうにとればそうですし、悪いほうにとれば、製薬会社と医師や心理士が組んで、グレーゾーンのものを全部診断して、それで一律に薬を出そうということも問題になっていますね。

ところがわが国では、その薬自体がADHDでは健康保険の適用にならない。その薬っていうのが、とっても特徴的な薬で、劇薬っていうか、覚醒作用のある薬。

多動症の子に逆に興奮してしまう作用をもった薬を使うという覚醒作用というとびっくりされるんですけれども、実際の考え方は、注意を喚起する能力を高めるということです。そういう薬っていうのを、子どもに使うっていうこと自体、厚生労働省っていうのがイエスというふうに言わないんです。

確かにその薬で効くお子さんがたくさんいるということで、我が国でも行われていますが、やはり、日本人としては薬にはあまり頼りたくないっていう考えがありますし、親御さんも学校の先生方も、自分のかかわりでなんとか治したいという考えの方が、海外に比べると強いんじゃないかと思うんですね。

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