ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第40回 枝廣淳子さん

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同時通訳者・環境ジャーナリスト・セルフマネジメントコーチ
枝廣淳子さん
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自分をハッピーにする、ストレスマネジメント
- 枝廣
あります。そういうときは、まあ、しょうがないかと、こちらが用意したものを出しておしまいにするか、そこで伝えることが本当に重要であれば、向こうが聞いてくれる体制になるまで待つか、もしくは違う形の話し方をするか。事前にどういう人たちが何を聞きにどういう思いでくるか、を調べておいて、それに合わせて用意はしていきますけど、会場の反応が違っちゃうときはある。
でもね、特に日本の人を対象に話してると思うんですが、反応が見えにくいのです。逆に、欧米の人はすごくわかりやすい(笑)。講演を始めたころに、何を問いかけても反応がなくて、みんな下をむいてて、終わったときも暗い雰囲気で、「うまくいかなかったな」と思ったことがあるんです。でも、講演後に感想などを書いてもらうフィードバックシートを見てみたら、意外にも8割の人が<満足>に○をつけていて、内容もポジティブだったんです。
だからね、ネガティブな反応のほうが見えやすいんだな、と思いましたね。わざわざ「良かったですよ」とか言わないから、ポジティブな反応は見えにくい。だから逆に言えば、できるだけポジティブな声が自分に届くような仕組みを作ればいいんだ、と。そうじゃないと、つらくなるときもありますから。講演後のフィードバックシートもその手段のひとつですよね。
- 佐々木
そうか。ストレスマネジメント法についても伺おうと思っていたのですが、それですね。あらゆるところで枝廣さんは「自分がうまくいく仕組み」をきちんと作られてる。自分という人を「もったいなくする方法」をよく考えられている。そこがポイントですね。
- 枝廣
そうですね、自分がハッピーでいるのが好きなので、どうしたら、そういう状況ができるかな、と。落ち込んだり、嫌な気分になったりしたときに、もう一度そういうことが起きたら嫌だな、と思うでしょう? そのせいか、ストレスはだんだん少なくなってきてると思います。まあ、あつかましくなってきてるせいもあるんですけど(笑)。
- 佐々木
本当はもっともっと伺いたいことがあったのですが、お時間がきてしまいました。今日はありがとうございました。
- 枝廣
わたしもいろいろとお伺いしたかったので、またぜひ。
対談を終えて
知的、論理的な会話を楽しみました。そのスピードも心地よい。枝廣さんに初めてお会いしてから、もう8年くらいになるのかと思いますが、どんどん洗練されて、言葉にも行動にも無駄がない。まさに、「もったいない」を毎日の自分の全ての「おこない」に活かしているという感じです。すっかり私もその気になり、勉強意欲旺盛です。また、近いうちにお会いして、たくさんお話したいです。ありがとうございました!(佐々木かをり)
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