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米倉 誠一郎さん
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自分のメンテナンスをする、ということ
- 佐々木
最近は社会人が学べる機会が増えましたね。
- 米倉
豊かって何かというと、選択肢の広いことでしょう。お金を100万円もってても、フランス料理しか食べられないっていうのは、よくないですよね。
同じように、ラーメンしか食べられないのもよくない。いろいろ食べられるから豊かなんだと思うわけです。そう考えると、日本って、サラリーマンも学生も、すごく選択肢が少ないんですよね。
- 佐々木
自ら狭めているのではなくて?
- 米倉
それもありますけどね。でも、一番必要なのはメンテナンスだと思います。多くの人が18歳の大学受験の時に使った知識で止まっている。大学であまり勉強しないですからね。たとえ大学で勉強したとしても、その知識を基盤に30年かけて消費していくような話でしょう。これをメンテナンスしないといけないんですよね。
- 佐々木
選択肢を広げ続けるための、自分のメンテナンス、ですね。
- 米倉
そういう場所がけっこう少なくって。アーク都市塾はいままで、都市と文化が中心科目だったんですが、もうちょっと広げて、自分にもっと投資をというような機会をつくろうというので多様なコースを開拓しています。
おもしろいですよ。半年で30万円もするのを払ってくるわけですから。日本では休講っていうと、「やったー」と喜ぶけど、こことかアメリカとかだと、おまえの授業に1時間、125ドル80セント払ってるんだぞとか、そういう感じですよね。
- 佐々木
わたしの通った大学もそうでした。上智大学の比較文化学科。1単位ごとに授業料を払いました。
- 米倉
けっこうシビアなところに行ってたんだ。いいですね。
- 佐々木
そう。3単位の授業を1学期受けると確か、4万7000円とか払うんですよ。成績が悪いと同じお金を出して、もう一回同じ授業をとらなくちゃいけないから、一生懸命勉強する。授業料がかさむからむやみに数多く授業とれないし、成績も上げなきゃいけないし。学期の成績がB平均以上だと学長リストに載って表彰されるけど、C平均を3度割ると自動退学。だから、難しい授業に挑戦するときは、Aを取れそうな授業と組み合わせたりしました(笑)。
- 米倉
ポートフォリオをつくるっていうわけね(笑)。
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