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志村季世恵さん
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セラピストの悩み解消法
- 佐々木
最後の最後の質問。自分の悩みはどうやって解決するんですか?(笑)。
- 志村
(笑)。さっきの「人間ってすごいんだ」ということなんですが。人間にはいろいろなことを超越していく力があるっていうことは、わたしの中にもそういう力があるんだろうなって思うんです。今は発酵している段階かもしれないけれど。
山登りだと、遠くを見ちゃうと嫌になったり、リタイヤしたくなったりするじゃないですか。でもあれにはコツがあって、苦しい時って、その場その場を登って行くとある時に「あら、着いちゃった」ということがあるでしょ。そういう時もあるんじゃないかと思っているので、ある程度は遠くを見ながらも、わたし自身は、日々を、目の前にあるものをこなしていこう、と思っているんです。
だけど、そう言いながらも、つらい時はあります。わたし、わがままなんです。友だちに対してわがままだし、子どもにもわがままだし、そんなわがままをみんなに聞いてもらってバランスを取ってるんじゃないかな。すっごいわがままだもん(笑)。
- 佐々木
そうなんだ。でもきっと人のすばらしさに出会うことが、志村さんの幸せにもなっているんでしょうね。お互いのエネルギー交換だったりもする。
- 志村
やっぱり「人間ってすごいんだ」って、どんどんその可能性を信じられるようになりますよね。自分自身でもちょっと思い悩む部分もあるにはあるけれど、人間のすごさを知っていれば大丈夫なんですよね。
- 佐々木
このまま、いくらでもお話ししていたいんですが、そろそろ時間がきてしまいました。本当に今日はお忙しい中、ありがとうございました。
対談を終えて
志村さんとの出会いは4年前。二人目の出産直後に、母乳を出すための「おっぱいマッサージ」をしてもらった。まったく痛くなく、あまりにとても上手に人に触れる彼女に興味を持って「イー・ウーマンに出ていただけませんか?」とお誘いしたのだった。家も近くだし、頻繁にお話ししてきたつもりだったけれど、今回お話を伺って初めて彼女の歴史が見えてきた。
人の心を温める仕事は、ただ、優しいふりをして話を聞いても駄目だ。相手と一体になって、同じ視点でモノを感じなければ。そしてそれは、さまざまなシーンを体験した人にのみ与えられた、役割かもしれない。志村さんに包まれる人がたくさんいますように。生まれてくる人、育てる人、消えていく人、残される人たちが、温かい気持ちになりますように。これからも、イー・ウーマンで、いろいろわたしたちに教えてください。(佐々木かをり)
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