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山田昌弘さん
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私は二極化と見ています
- 山田
急増ですね。30代、40代で10パーセント程度しかいないんですけど。若い女性の間で、どんどん専業主婦志向が顕著になってきたんです。顕著というか、私は二極化と見ています。
- 佐々木
働くという人と、働きたくない人と。
- 山田
そうですね。
- 佐々木
イー・ウーマンで調査してみようかな。ここに集まる人たちは、専業主婦志向は少ないんじゃないかと想像するんですけども、どうでしょう。
- 山田
イー・ウーマンの主力は30代、40代ですよね。一番、専業主婦志向が少なかったのはその年代です。でも、今、大学生の若い年齢層は違うんです。私の以前の大学(学芸大学)には、もともと職業志向が高い女性が来たわけですよ。教員になりたいとか。それがおととしのゼミ生で、将来の志望を順番に聞いていったら、専業主婦になりたいと明らかに言う人が出てきた。
- 佐々木
先生のゼミで、ですか?
- 山田
そうですね。専業主婦になりたいというのが現れたので、ビックリして、「私の授業を聞いてなかったのか?」って言ったわけですよ。そうしたら、「先生の授業を全部出て、Aをもらった」って言うんです。「『今の時代に妻子を養いながら、家を買って、子どもを大学まで出せるような男性というのは1割ぐらいしかいないんだぞ』って言ったろ」とか。あとは、「離婚する確率も3分の1になっているんだぞ」とかって言ったんですよ。すると、「それは全部分かっている、私はその1割の男性と結婚する自信がある」って。
- 佐々木
先生としては複雑な……。
- 山田
複雑ですよね。リスクがあると言うと、「リスクがない1割があるなら、私はそっちになれるわ」と言うんです。
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