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出井伸之さん
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これは変えなきゃ駄目だよ、本当に
- 佐々木
未来のパートナーかもしれませんよね。
- 出井
そりゃそうだよ。だからコーポレートベンチャーが大切だと。僕のところは今「鯉のぼりの会」というベンチャー企業の勉強会をやっているのね。鯉って、育てるときにはたくさん桶の中にいるんだけど、その中で切磋琢磨しながら、から1つの桶で鯉は3匹ぐらいしか育たない。こうやってすくってみると、育つ鯉がどれかって、ある程度、鯉をやっている人には分かるわけ。
僕も起業家の人に会う時に、何をやっているかってビジネスモデルも重要だけど、その人そのものを見るのが一番重要だと思っています。じゃあ、そこにお金を、って言う話になったときに、「決算書を持ってきなさい」って言ったって、「ありません」となるわけでしょう。初めは夢や考えだけしかないわけだから。そういう意味で、そういうところに、ちゃんとお金を出すというが大切だと思うんだよ。日本のベンチャーキャピタルはそうなっていないのが現状だよね。
- 佐々木
全部証明しないと出ない。
- 出井
そうそう。あとは不動産を抵当に入れて、個人保証してというようなことを起業家に要求する。そういうようなことが、社会として多様性を持つことなる会社に対して、止める仕組みが多すぎる。だから、これは変えなきゃ駄目だよ、本当に。
- 佐々木
本当にそのとおりです。出井さんが率先して変えていってくださるとよいと思うんですけど。
- 出井
僕の力なんて微々たるものなんだけど。それよりもないよりはマシだ、みたいな。
- 佐々木
ぜひ、期待しています。
20/28
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