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鈴木 淳子さん
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「お母さんも大変ご苦労なさったでしょう」
- 鈴木
結構、子ども自身の育てにくさというのが小さいころからあって、お母さんも苦労していたりすることもあるんです。本当は誰が育てても難しい子なんだけども、でも、「自分じゃうまくいかないんじゃないか」とか「自分だから下手なんじゃないか」とかと、傷つきが多かったり。その上、それをご自分の親、つまりおじいちゃんおばあちゃんから批判されたり、夫から非難されたりして、ますます自信を無くしているお母さんも多いんですね。
そんな時、人から言われたりするとすごく「痛い」から、学校から「お子さんはこんなとことがあって」って言われると、思わず過剰に攻撃的になってしまったりする。そして余計に、周りとうまくいかなくなって。それで今度家では、「学校から言われるのは、あんたが悪いからだ」っていって子どもを非難したりしてしまってね。
そんな時に、子どもの心理的なアセスメントをすることで、子どもの特性がわかると、お母さんの大変さを理解してあげて、「こういうところが難しかったね、お母さんも大変ご苦労なさったでしょう」ってお母さんの大変さを伝えると、こわばっていたお母様の雰囲気が変わるのを感じます。
そして、その子どもの特性を見ながら、「こういうふうに言ってあげると、もうちょっと分かりやすいよ」とか、「言葉では分からないけれども、なるべく標語みたいにして、貼ってあげて、「1何々、2何々」と書いてあげると、「今何番だっけ?」って言ってあげれば、いらいらした気持ちがすっと収まってできるかもしれないよ」とか。テストから分かるちょっとした子どもの特性を知って、教えて差し上げることもできる。
- 佐々木
解決策を少し提案できるということですね。
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