ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第117回 岩切茂さん

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建築家・株式会社TEAM IWAKIRI JAPAN代表取締役
岩切茂さん
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CI展開のお手伝いを全部やらせてもらった
- 佐々木
さっき言っていたCIっていうのは?
- 岩切
自動車メーカーが多いですね。CI(コーポレート・アイデンティティー)は、どういうことかというと、ショールームの門構えとか看板とかで、普通は看板だけ見て「トヨタ」とか「日産」とか入って認識して入ってくる。でもただそれだけでは非常にチープだから、建築的な要素も少し入れてあげて、「ここはトヨタのショールームだね」「日産だね」とわかるようにする。これを激しくやっているのが、実はドイツのメーカーで、アウディ、フォルクスワーゲン、BMW、この3社は群を抜いているんですよ。
僕は、丹下事務所時代にBMWさんとのおつきあいがすごくあって、CIの考え方を、ものすごく勉強させてもらって、具体的に今、”BMW MINI”っていう車が2000年ぐらいから出始めたんですけど、そのときのイタリアでのCI展開のお手伝いを全部やらせてもらったんですね。そのときにものすごく勉強させてもらって。外見はそれで、中に入っていくと、全店共通のレセプション・カウンターとか、お客様の待合室のカスタマー・ラウンジとか、家具とか床とか……。
- 佐々木
すごく面白いです。よくわかります。企業ブランドコミュニケーションというのは、そういうものですよね。イー・ウーマンは、そういった視点でコンサルティングをしてきているんです。企業のブランド力を、どうやったら高められるか、という提案。
- 岩切
すごいですね。
- 佐々木
いえ。でも、そうすると、消費者でもあり、働く女性でもあるイー・ウーマンの参加者たちは、たとえば店舗の陳列についてや、店舗の色、イメージ、動線、機能、働く人たちの動きや服装、音楽まで、ブランドコミュニケーションとして、また、将来のビジネス戦略に沿った目的のデリバリーなどいろいろ提案します。
- 岩切
ソフトだね。
- 佐々木
だからハードがあったら面白そう。求められている空間へのアプローチは、私達と一緒に取り組んだらいいだろうというクライアントもありそうですね。
- 岩切
僕らは、ものすごくハードな部分なんだけど、そこのデザインっていうのは、9割ロジックで、1割が感性。
11/19
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