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ホーム>ソサエティ@>アイディア先生の教育の知恵> 第1回 園長大竹節子先生
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第1回 品川区二葉すこやか園 園長大竹節子先生(二葉幼稚園・二葉つぼみ保育園 園長)

■ 「品川区二葉すこやか園」幼保一体化のめざすもの

大竹節子先生2002年4月、大竹節子先生は「二葉幼稚園」の園長に就任し、同年9月に幼稚園の余裕教室を使って「二葉つぼみ保育園」が併設されました。幼保一体化の試みが現在、全国360カ所で行われる中、幼稚園と保育園が連携して一人の園長が一体的に運営する「品川区二葉すこやか園」は、この新しい挑戦を成功に導き、「認定こども園」の前身として注目されています。大竹園長は、園の経営の基本を「幼稚園と保育園の連携教育」に置き、幼稚園教諭・保育園保育士が、互いの専門性を出し合い、保育の中での発見を共有して新しい幼児教育をすすめていく独自の“ティーム保育”を取り入れ、また、子どもたちの“発達の保障”を考えた「0歳児から5歳児のカリキュラムデザイン」という理念を打ち出しました。

■ 大切なのは「遊びこむ力」を育てること

「幼児教育で重要なことは、信頼感をはぐくみ、感性を育て、心豊かな直接体験を通して学びの芽生えを大事にすること」という大竹園長。「子どもは遊びの中で育てます。その遊びにはちゃんと意味があります。まず大切に育てたいのは、遊びこむ力なんです。一人の子どもの育ちを複数の保育者により、ていねいに見ていくティーム保育によって、そうした遊びの意味をより深いものにできています」と話される大竹園長の前で、まさに幼稚園・保育園両者の先生方が、 0 歳から 5 歳までの子どもたちの成長発達を見通し、遊びの充実を図る指導方法の工夫や教材の開発について話し合っていました。

「子どもたちは気に入った遊びを十分味わい、楽しみ、その中で集中力が養われます。私たちは、こうした遊びの中で育つ探究心や好奇心を大切にして、遊びこむ力が育つような指導の工夫を図っています。例えば、保育者は子どもたちの日々の成長や、自然・環境の変化を書き込んだ保育の記録を記していますが、これを基に実践カレンダーを作り保護者の方にお配りしました。保護者の方にも幼児の遊びの関心が高まったことで、季節ごとに行っていく遊びの意味が共有され、有意義なティーム保育を展開しています」 (大竹園長)

■ 遊びのスペースも年齢ごとに充実

連携教育のベースとなるのが、0歳児から5歳児までのカリキュラムデザイン。各年齢に適した体験を十分に促す「発達の保障」を、園内のすべての環境・施設や教材に取り入れています。
「発達に応じた環境づくりは、子どもたちの意欲的な活動のモチベーションにつながります。例えば、砂場も、年齢層に分けて作っています。同じ砂場遊びでも、1歳児は手のひらで砂に触れたりたたいたりして保育者と楽しみ、3歳児は山を作ったりトンネルを掘ったりする。だから、好む砂あそびのやり方が違ってくるんです」(大竹園長)

夏の水遊びの教材も、各年齢ごとにねらいを持って作られました。水に親しむための0歳児の教材は、穴の空いた透明のホース。水に興味を持ち始めた2歳児は、色水を作ってビニール袋に移す遊びを自分で何回も繰り返す中で、輪ゴムをつけてヨーヨーを作ることに発展しました。
「2歳児の知的好奇心を考え、水を絵の具で染めて変化する様子も取り入れようとスタッフが考えたんです。2歳の子どもたちの色に対する驚きと喜びは、保育者の予想以上だったそうです」(大竹園長)
そして、こうした体験の中で、自分なりに考え試しながら繰り返し、様々な経験が積み重ねられ、スクリューで動く船を楽しむ5歳児の姿へとつながっていきます。

■ 子どもたちの五感を招く「もりの道」「荒木田の築山」「にこにこ通り」

「そもそも保育園を併設することになって真っ先に浮かんだのは、これまでとはまったく違う環境を作る必要がある、ということ。保育園児は1日12時間も園内で過ごします。しかも、散歩で外に出たりすると、都会では危険も多い。そこで、園の中を散策するだけで、歩く体力もつき、感じる心も研ぎ澄ませる環境ができないかと考えるようになりました。子どもたちが自分の興味あるものを発見しやすい環境、そして自然を取り込み、自然と関わることの出来る環境。子どもたちの感性を刺激する環境があれば、子どもたちは自発的に動き出します」(大竹園長)

「もりのみち」は、隣接する中学校との境界道を有効に使おう、という先生たちから生まれたアイディアでした。
「雑草が少し生えていた程度の道が、砂利やレンガや飛び石、チップなど、変化に富んだ素材を敷き、木や草を植え、むくげの木でトンネルを作ったりして、五感を招くフィーリングロードに生まれ変わりました。子どもたちは、足の裏から素材の特徴を感じ、花の色や香りの違いに気づき、いろいろな虫たちの存在を知る。ここを何回も回遊して発見を楽しむなど、子どもたちの大好きな道になりました」(大竹園長)

また、園庭にある「荒木田の築山」にも、こだわりがあります。
「子どもたちが泥遊びを楽しめるようないい泥が、今はなかなかないんです。だから、泥ダンゴが作れるような泥を、わざわざ地方から取り寄せて盛り土を作りました。」(大竹園長)

毎日登園時に親子で通る「にこにこ通り」は、池・小川・虫を呼ぶ草木など自然に親しむ工夫のある環境になっています。ここは中学生との交流活動にもつながっています。

二葉すこやか園のこのような独自の試みがなぜ出来たのでしょうか。幼稚園が「認定こども園」のモデル園となり、園についてゼロから考え直す機会を得たことが大きかった、と大竹園長は語っています。また、試みた新しい取り組みを研究発表の形で発表する場を得られたことも、スタッフの求心力に大いにつながったと言います。
新しい園の魅力に真っ先に気づいたのは、園児の保護者たち。園の先生たちの取り組みに保護者の共感が得られ、協力を得られたからこそ実現できたそうです。「ここは、幼稚園児・保育園児、両方の子どもたちの親、中学生までもが自然に集う大切な都会の“ひとだまり”です」(大竹園長)

アイディア先生の教育の知恵
→ 第1回 園長大竹節子先生
→ 第2回 幸田尚志先生

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