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第4回 カオリ・ナラ・ターナーさん
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人間だから100%なんてない |
進藤 |
メイクのお仕事にハマったな、一生の仕事にするな、と思われたのは? |
カオリ |
そうね、ジュリー・アンドリュースとかキム・ベイシンガーとか、そういう人たちが私をすごくかわいがってくれて。カオリにやってもらっているときが一番幸福だ、とか、この時間が一番幸せだ、とか言ってくれたんです。私のタッチが彼らにとって癒しみたいなんですよね。
中途半端な英語で一生懸命しゃべりながら、タッチしてたんだけど、なんか私の手が暖かいって。で、カオリが触ってくれるとすごく幸福を感じるなんて言われて。 |
進藤 |
それ、うれしい反応ですね。 |
カオリ |
うれしいですよ。「誰でもいいよ」なんて言われたんじゃ、「勝手にしろ」になっちゃうけど、一生懸命待ってくれたり、時間の都合があわないと、「じゃあこの場面延ばして、カオリの来る日を待つ」なんて言ってくれたりするとうれしいですよ。 |
進藤 |
反面、失敗談も?
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カオリ |
うん。たとえば、眉毛なんか、思いどおりじゃない形ができちゃって。でも、この人の収録が終わるまでは、その形でいかなきゃいけない。顔が突然変わったら困っちゃうでしょ。 |
進藤 |
わからないように徐々に変えたりして(笑)。 |
カオリ |
じつは、そうしてますけど(笑)。人間だから100%なんてないよね。いままでのメイクも完璧なんて一つもない。失敗したのがアップになると、私下向いてるもの。でも、みんな気がつかないんですよね。 |
進藤 |
職人さんご本人だけにはわかるんですね。 |
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