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世界が注目し、アメリカ人が「最も重要な大統領選挙」としていた大統領選挙。結局、現職ブッシュ大統領が再選されました。形の上では接戦でしたが、民主党のケリー候補に得票数では350万票の差をつけ(前回は民主党のゴア候補に得票数では負けていました)、議会の上院、下院の両方で共和党が多数派を獲得しました。その意味では「完勝」です。
今回の選挙ほど、世界中の国が注目した選挙はなかったのではないでしょうか。もちろんそれはイラク問題があるからです。イラクにおけるブッシュ大統領の強引なやり方は世界の反発を買いました。国連安全保障理事会でのアメリカとフランス、ドイツの激しい対立をご記憶の方も多いでしょう。
それに、地球温暖化問題で、いわゆる京都議定書から離脱したのもブッシュ大統領でした。温暖化ガスの排出規制がアメリカの企業の競争力を弱めるから、というのがその理由でした。そういった単独主義的な行動に反対する声も強く、世界の多くの国ではケリーに当選してほしいと思っている人が多数を占めました。日本もそのひとつです。
しかし、ブッシュ大統領が勝ちました。アメリカの国民はブッシュを選択したのです(きっと『華氏911』のマイケル・ムーア監督はがっかりしているでしょう)。今回の大統領選挙、そして今後の4年間を考えたとき、何か気になることはありますか。