同じ「地球人」。全然参考にならないということはありません

こぼちさんのおっしゃるとおり、サラサラ、つやつやで黒光りしているような黒髪は、欧米の人にとっては本当にあこがれの的です。お友だちは、嘘偽りなく、本心から褒めてくださったのだと思いますよ。アメリカにお住まいとのことなので、1つ気を付けてほしいのは、しっかり髪の保湿をしてあげるということ。日本人の髪はもともと乾燥しやすいのですが、海外だと水の違いや乾いた気候の影響で特にパサパサしやすくなってしまうんです。

risenさんがあこがれるとおっしゃる「髪先に動きのある髪型」ですが、毛先に柔らかい動きを付けるというのは、少し前からのトレンドでもあります。直毛の人なら軽くパーマをかける必要がありますが、それだけではなんとなく古くさい感じになってしまいますから、カーリングアイロンを使ってみてください。ふんわりと柔らかい、キレイなウェーブが出せますよ。

「他人の髪型には関心がない」というsenjuanさん、気にしない＝ほったらかしになってしまっていないか、心配です。髪の健康にはぜひ気を使ってあげてくださいね。少なくとも2カ月に一度は毛先をカットしないと、どんなに健康な髪でも切れたり裂けたりしますから。定期的なトリートメントと適度なブラッシングもぜひ。

「八頭身、小さな顔……」とmamisanさんはおっしゃるのですが、僕は、同じ地球人なんだしそんなに大きくは違わないのではないかなぁと思います。「なんとなくいいな」っていう、いろんな人の髪型を参考にする気持ちはあっていいと思うんです。僕たちがお客様のベストスタイルを考えるときも、体格や顔の大きさ、毛質だけではなく、その人の生き方や振る舞いなど、いろんな要素を考え合わせます。すべてがうまくはまったときに、その人なりのユニークなスタイルが生まれるんですね。

くーまんさん、困りましたね。欧米人の髪型は自分には無理、アジア人の髪型ではいいものがない……。でもね、何人、というのにそれほどとらわれる必要はないと思いますよ。同じ地球人なんですから。多少まねしてみるというのはいいことだと思います。美しさって、髪形だけで決まるものではありません。一番大切なのは、内に秘めた自信と知性、そしてそこからにじみ出る身のこなしや姿勢なんだと思います。

nanachanさん、おめでとうございます。とてもいい美容師さんにめぐり合えたようですね。日本の美容師さんには珍しいタイプの方じゃないかな。日本の美容師さんの場合、休みが少ないということもあるのかもしれないけれど、実際に自分でいろいろなところに足を運んで、たくさんのヘアスタイルを見る、芸術に接する、きれいなものを見る、という努力をしている人はほとんどいないように感じています。その意味で、nanachanさんの美容師さんは、まれに見る、美容に対する情熱を持った方なのでしょう。みなさんにも、ぜひ、こういう美容師さんと出会ってほしいと思います。そのためには、美容室に行ったら、しっかりおしゃべりすること。雑誌に没頭、はNGです。最近どんな映画を見たか、どこへ行ったか、どんないいことがあったか……、いろいろと話してみれば、情熱を持った美容師さんなのかどうかは、すぐにわかりますから。