
ラップを聴いてリズムをとる1歳児(もりぴぃ・埼玉・パートナー有・33歳)
良い子というよりも、音楽がもたらす発育への影響という視点になりますが、面白い経験があります。知人の家に遊びに行ったときに、夫が黒人さんという方がいらっしゃって、1歳になる子どもを連れてきていました。BGMに有線放送で洋楽をかけていたのですが、ラップのような音楽が流れはじめると、その子がつかまり立ちして起き上がり、なんと足でリズムを取り始めました。その場にいた大人たち一同が「おぉー!!」と思わず感嘆しました。お父さんからのDNAもあるのかもしれませんが、普段からそのような音楽に囲まれて育っているんだろうなと思いました。音楽と発育の影響はとても大きいと思います。(そして、リズムを取る足は私より上手でした。)
TPOに合わせて音楽を楽しめる子どもに(syura・神奈川・パートナー有・43歳)
親や周りが、よい子に育てようとよく考え、がんばれば、きっとよい子に育つんだろうと思いたいです(笑)。私は、親がクラシック全集のレコード!? を買っていたので、暇なときにはよく聞いていました。美術全集もありました。今は、クラシックの古典のCDは10枚くらいかな。状況に合わせて聞きます。また、子どもは、小さなときに、ロックをかけると「うるさい!」と言って怒っていましたが、今は、オレンジレンジを楽しく聞いています。先日は、スィングガールズという邦画をみて、ジャズもいいね、と生意気言っていました。私たち親も含めて、音楽を楽しみながら生活し、TPO(石津健介さん造語)に合わせて、音楽を選べるようになればいいな、と思い、TVを消して、好き嫌いなくあらゆるジャンルの音楽を、皆で聴いています。
生活の中の潤いを教えてくれる(まゆみtm・東京・パートナー無・36歳)
千早さんのご意見、とっても嬉しく拝読しました。ポップスをジャンルとしてビリー・ジョエルにディズニー音楽、ミュージカルからジャズにフォークソング……様々な種類の20曲を1年かけて約50人で練習し、演奏会も開いているグループで歌っています。もう10年以上歌い続けていますが、毎年ふたりの子どもをつれて聴きに来てくれる友達がいます。音楽好きの彼女はいろんな音楽を子どもに聴かせてあげていて、小学生と幼稚園生になったちびちゃんたちが花束を抱えて会いに来てくれます。別の友人は「ハーモニーの広がりに心がふるえて涙が出た」と言ってくれました。演奏者と観客の心と心のふれあいや、感動にひたる胸の高鳴り。音楽のある環境は生活の中の潤いというものも子どもに教えてくれると思います。音楽を聴いて「心がふるえて涙」するなんて、とても幸せで癒されることではないでしょうか。子どもの頃からそんな環境に親しめば人生がより豊かになり、弾力のある心を持った強くてやさしい人が育つ気がします。
「世界には、これだけ美しいものがある」(三和子・埼玉・パートナー有・32歳)
岡崎さんが何を指して「良い」子・音楽としているのか、最初はよくわかりませんでしたが、音楽に良し悪しがある、という意見には心から共感します。(ジャンルではなく。このサーべイで良く例として出されているクラシックにも、二流の作品はあります。)良い音楽を聴いた時の自分が開放される感じ、余計な感情が消えていく爽快感を経験できた子ども(大人でも)に、悪い影響があることはないと思います。まだ子どもはいないので私の経験からですが、成長した子どもは親の意図の外で、自発的に自分の音楽を見つけます。親が経験してきた音楽よりも素晴らしいものを発見するかもしれません。親がすることは、これから子どもが成長して出て行く世界には、これだけ美しいものがある、ということを察してもらう程度で十分だと思います。それにはまず、親自身が自分の音楽を見つけて、楽しんで大切に接している姿を見せることのほうが、子どもに音楽を与える、聴かせることよりもずっと大切でしょう。
ある水準以上の音楽にはパワーが(ヒロカ・千葉・パートナー無・32歳)
「良い音楽を聴かせた子は良い子に育つ?」のことですが、子どもが良くなるのも当然ですが、わたしは「良い子を育てるつもりで音楽を聴いていた親の情緒が安定したので、人間性が向上し、結果として子どもへの接し方が変わったので、子どもも良くなった」のもあるのでは? と、思います。いずれにしても、音楽の力はすごいです。自分に心地の良い音楽を聴いているとやっぱり安らぐし、あるいは元気を出したいときも聴きます。どうせ聴くなら、クラシックだけとか、子ども向けだけに限定しないで、どんなジャンルでも良いものを聴かせたらいいと思います。ある水準以上の音楽には、どんなものでもちゃんとパワーがあると私は思います。
ピアノとバレエを同時に(のえる)
私は4歳のころからピアノを始めましたが、同時期からバレエも習うようになりました。今は同時期にこの2つを習わせてくれた親に本当に感謝しています。当時はまだ幼児でしたが、それでもいろいろ想像をしながら演奏をすることが楽しく、「ここはお人形さんが眠っているところだから眠くなるように」とかイメージを浮かべながら演奏をしていました。一方バレエもクラシックに限らず音楽が流れてくるとのびやかに肢体が動き出し、想像や感情を惜しみなく表現できる喜びをいつも感じていました。自由に自分の意志を言語で表現することがまだ未発達な幼児だからこそ、気持ちの良い音楽を聴いてのびやかに自分の感情や思い浮かべたイメージを表現することはとても素晴らしいし大切なことだと思います。やがては美しいもの、綺麗なものを知る最初の機会だと思いますし、さらに音楽に合わせた自分なりの表現の仕方を身に付けて感情を自由に表現することができるようになれば情緒の安定にもなるのではないかと思います。