
おやつは4回目の食事(chokko・広島・既婚・31歳)
うちではおやつといっても、おにぎりや焼き芋が多いです。近所の方にいただいた『はやねはやおき四回食』(婦人之友社編集部・婦人之友社・1,300円・ISBN:4829201444)という本でおやつは3回目の食事として考え、一日にとりたい食品の補充のつもりで、と読んだからです。たしかに、一日にとりたい食品を3度の食事でいただくのは量的にも子どもには大変なのです。家ではチョコレート・あめ・ラムネなどのお菓子は置いていません。お友だちの家に行くとスナック菓子やチョコレートのようなものがでますが、それもよしとしています。みんなの中で一人だけ……というのもかわいそうだから。
虫歯で痛い思いをさせたくない(みさきママ・静岡・既婚・37歳)
1歳9カ月の長女はとても甘いものが好きです。と言ってもわたしが作ったおやつなどが中心なので市販のものよりは甘くないのですが、りんごケーキなどを焼いているとオーブンの前でじっとでき上がりを見つめてうれしそうにしています。わたしが子どものころ、虫歯だらけでした。歯医者で痛い思いをいっぱいしたので、できれば子どもにはそんな思いをさせたくありません。おやつに甘いものを与えるときはいろいろと気をつけてしまいます。おやつは子どもの楽しみの一つなので、ほどほどにしていますが、わたし以外の大人があめやチョコレートなどを娘に与えようとしているときは、わたしがお断りしています。
野菜の味を新鮮に感じる(サチ)
わが子はまだ1歳2カ月なので、まだまだ大人と一緒というわけにはいきません。いろいろな味を食べさせてあげるのも、好き嫌いもこれからだとは思いますが、今のところ何でも喜んで食べてくれます。今は素材の味を大切にするように心がけています。離乳食を通して、にんじんやかぼちゃ、だいこんなどなど「これってこんな味だったんだ! 」と新鮮に感じることもしばしば。偏ることなくいろいろな味を教えてあげたいと思います。
心と体の感受性を育てる(laila)
子どもにこそ、本当においしくて新鮮な食材が必要だと思います。農薬じゃなくて土の香りがする野菜、かめばかむほど味がする肉や魚。真のあるべき姿をした食材の味を舌で覚えることが、食に対する、ひいては自分の心や体に対する感受性を育てるのではないでしょうか。たとえば、友人は漁業が盛んな三浦半島に友人の多くが住んでいるのですが、そこで育った彼らの子どもたちは、幼稚園児でも魚の味の良し悪しをしっかり見分けます。
先入観を与えないように(そうたん・東京・31歳)
基本的に何でも食べさせてみます。辛いとか、苦いとか、熱いとか、経験をすることにより、子どもが自分で気をつけるようになりました。気分が乗らない日はにんじんが嫌だとか、野菜はいらないとか言いますが、お腹がすいている日は、香りの強いものでも、固いもの(ごぼうなど)でも食べます。親が「これ、食べられるかしら?」と不安になると、子どもも「やばいかも」と感じるらしいので、どんな時でも、食材に対する自分の先入観を見せないようにしています。子どもが自分の経験で好き嫌いや味の良し悪しを決めれば良いと思うので。
食べることは心の栄養(しずかちゃん)
料理好きで、食べ物に興味もあるので、子どもが小さい時から、楽しみも込めていろいろなものを食べさせてきました。でも、子どもは小食で、食べることに興味が薄く、がっかりすることの連続でした。一生懸命作っても食べてくれないという気持ちだけでなく、栄養は足りているだろうか、こんなことで、食べる楽しさや、味覚は育っていくのだろうか、と不安でした。それでもあきらめずにせっせと作っては食べさせていけたのは、義母や夫がおいしいと言って喜んでくれることで、自信を失わずいられたからです。
また「育む」というのはすぐ結果が出ないもの、子どもを信じて、小さな積み重ねをしていこう、きっとこの子の心に残っているはず、と思い続けていました。信じて待った甲斐があったのか、小5の娘は今、和洋中なんでも、野菜、海草、キノコが大好き、煮物に納豆、玄米ご飯等々、好き嫌いなく何でもモリモリ食べる子に変身してしまいました。素材の入手先や調味料がちょっと変わっても、すぐ指摘します。味覚障害が取りざたされる昨今、本当の味、心のふるさと、伝えていきたいです。食べることは心の栄養でもありますから。
「嫌い?」が嫌いなものを生む(ぶどう)
「子どもの食べ物好き嫌いは親が原因」と専門家が言っていたことがありますが、そのとおりだと思います。いろいろな味を食べさせる。どんなものでも「おいしいよ」と誘うことで、嫌いは生まれないでしょう。「嫌い?」「イヤ?」と問い掛けるだけで、「嫌い」が生まれるのですから。「嫌いなら食べなくていい」のは大人になってから。子どもはいろいろな味や食感を知る権利があるのでしょう。わが子たち(小学生と保育園)には、好き嫌いがまったくありません。
量よりも種類を重視(にっしぃ)
以前は子どもが後でお腹がすいたりしないように、と心配し、とにかく食べるものをどんどん食べさせてました。でも、友人の話を聞いていると、子どもは食べなくても結構大丈夫みたい。好きなものをちょこちょこつまんでおしまい、なんて子もざら。それを聞いて考えが変わりました。
好きなものだけでなく、嫌いなものも同じようにお皿に並べ、食べる量がかたよらないようにしよう。好きなもののおかわりは、嫌いなものもきちんと食べてから。それが食べられなくて摂取量が減っても、それは大丈夫なんだ、と思うようになったのです。量を食べさせるよりも種類を食べさせることにやっと気付きました。
子どもも他に食べるものがなければ食べるし、嫌がっても、「がんばれ、がんばれ」なんて盛りたててあげると食べて、誇らし気な顔になったりしてます。
給食をきっかけにレパートリー増(ばばばのばー)
わが家の子どもは小さいころは好き嫌いがあったのですが、学校の給食を通して随分食べられる食材が増えてきました。とてもうれしいことです。また下の子を出産するころから、夕食の食材の宅配サービスを週に2〜3回利用しています。ちょっと割高だけど料理教室に行くことを考えると安いし、今までわたしが食べたことのないような食材もついていたりするので、まだしばらく利用すると思います。
声かけも取りいれています(nonno)
児童養護施設で栄養士をしております。子どもたちには、社会に出たときに困らないように、親になったときにそのまた子どもたちにおいしいものを食べさせてあげられる人になってほしいという気持ちを込めて、旬のもの、行事食をはじめ、さまざまな食体験をしてもらっています。子どもの苦手なものを食べさせるとき、お母さまたちと同じように保育士も苦労しているようですが、幼児には「(3歳の子なら)年の数と同じ、3回ごっくんしようね」と決めたり、低学年なら「嫌いなものは2口だけでいいから、ほかのものを全部食べられるようがんばろう」と声かけしたりしています。