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2004/9/6(月) - 2004/9/10(金)
1日め:テーマの背景 | 2日め | 3日め | 4日め | まとめとリポート
4日め

テーマ『赤毛のアン』を読んだことがありますか?

今日のポイント

大人になりダイアナとアンの友情にどんな魅力を感じますか?

投票結果 現在の投票結果 y78 n22 これまでの投票結果の推移
凡例
キャスター
松本侑子
松本侑子 作家 翻訳家

いろいろな方が、子どものころに読んで夢中になった魅力と、大人になって再読した味わいが違うことを書いていらっしゃいますね! 実はわたしもそうでした。初めて読んだのは14歳の時、アンの気持ちになりきって物……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

「大切なもの」を教えてくれた(kakiporu・東京・40歳)

『赤毛のアン』は、緑の屋根の美しい大切な場所という印象がとても強いです。アンの大切なものは、わたしたちもまた体験したことのある「大切な」ものである気がします。人生は穏やかではないこともあるが、日常の細々とした一つ一つをいかに大切にできるかが実は人生の非常に重要な部分であるということを教えてくれる作品だと思いました。優しい薄暮や森、丘、グリーンゲイブルスのアンの部屋やキッチン、テーブルの上のおいしそうなお料理まで、目に浮かぶように感じながら読んだのを覚えています。ギルバートとの淡くも確かになっていく恋愛の形も忘れ得ぬエピソードです。

アンの「勇気」がお守りに(ほーたる・岐阜・パートナー有・40歳)

生まれて初めての手術、入院をすることになり、過去に読んだことがあった『赤毛のアン』を手に持ち病院へ向かいました。アンの“勇気”がわたしのお守りになりました。これからもいろいろなことがあるんでしょうね。けど前向きに、前向きに、信じて、アンのように……。アンが励ましてくれる声が聞こえそうです。

何度も繰り返し読んだ(aibe・大阪・パートナー有・29歳)

何度も繰り返し読みました。一番好きなのは、やはりマシューおじさん。アンの洋服を買ってあげるシーンが大好きでした。それと、男の子だったら……と申し訳なく思うアンに、アンが来てくれて良かったと優しく語るシーン。思い出すだけで涙が出ます。成長したアンも、どんどんすてきな女性になり、恋に悩み、そして本当の愛を見つける。生き生きと描かれた登場人物は、本当にアヴォンリーという町に暮らしているかのようでした。

今の自分がどう感じるか、読み返してみたい(はやて・青森・パートナー有・29歳)

子どものころから、どちらかというと『若草物語』派で『赤毛のアン』は実は繰り返し読むほど好きな話ではなかったのです。しかし、大学時代、松本さんが翻訳された集英社版が出た時、雑誌の広告に引かれ購入、読み始めたところ、とまらなくなり一晩で読みきってしまいました。アンの少女時代のきらめく個性がすばらしいと思う反面、大人になったらちょっと面白くなくなったと当時は感じました。10年たって、今のわたしがどう感じるか、また読んでみたくなりました。

どの年代でも感動する(ヴェリーメロン・東京・パートナー有・36歳)

大好きな作品で何度も読み返しています。シリーズすべてを読みましたが、やはり一番好きなのは『赤毛のアン』です。少女期に出会って初めて読んだときは、アンに自分もなりきって読んでいました。結婚し、親になってからはマリラの気持ちがよくわかるようになりました。いつ読んでも感動しますし、新たな発見もする本当にすてきな作品だと思います。

棺おけに入れたい一冊(真紀子・新潟・パートナー無・27歳)

少女時代に大好きだった本ですが、27歳の今日までもたびたび読み返しています。子どものころは、夢見がちで夢想にひたったまま現実をうっかり忘れてしまうアンを他人と思えず、自分と重ねていました。また、光景の美しさや大きなスリーブのドレスにうっとりしながら読みふけっていました。

当時はマリラはただの怖い人と思っていました。しかし、大人になるにつれ感覚も変化し、アンの夢想や美しい描写には共感したまま、マリラの真なる優しさを理解できるようになりました。愛すべき子に対し厳しい態度を示すことは、優しい態度よりもマリラ自身、つらいことでしょう。幼稚園教諭の経験の中で、迷うたびに読み返し、モヤモヤはリセットされ、自分を正しい方向へ導いてくれたように思います。

そして赤毛をからかわれて怒ったアンのように、自尊心を傷つける侮辱に対しては屈しないという姿勢も、努力をすれば成し遂げられるということを学びました。ただの創作という枠を超えて、わたしの教科書的な役割を担ってくれています。棺おけに本を一冊だけ入れるのなら迷わずこの本を入れます。

前向きな考えに支えられた(春水・東京・パートナー有・38歳)

村岡さんのシリーズで全巻、持っています。高校生の時に友人にすすめられて読みました。それ以来、なくてはならない本の一つとなりました。10代、20代、30代と年代が変わる度に読み返しています。アンが何かで失敗をした時に自分を励ます言葉、「明日は失敗のない真っ白な一日が始まる」という前向きな考えに支えられ、わたし自身も今に至っています。風景描写も素晴らしくてわたしはあの物語を読むといつも鮮明に色がついた景色が頭に浮びます。これからもずっと読み続けたい本です。

NO

英米文学の引用が魅力的(フラアンジェリコ)

英米文学の引用が多いということで、ぜひ読んでみたいです。

原書は無理だけど読んでみたい(いまいくん・埼玉・パートナー有・41歳)

残念ながらないですね。でも松本さんが書かれている内容を見て、読んでみたくなりました。原書では無理ですが、読んでみようかな?

昨日までのみなさんの投稿を読んで

大人になって再読して初めてわかったこと

いろいろな方が、子どものころに読んで夢中になった魅力と、大人になって再読した味わいが違うことを書いていらっしゃいますね! 実はわたしもそうでした。初めて読んだのは14歳の時、アンの気持ちになりきって物語の世界に没頭しました。その後、大人になってから翻訳を依頼されて再読し、また初めて原書で読んでみたところ、アンの視点ではなく、彼女を育てるマリラとマシューの気持ちに寄りそっている自分に気がついたのです。

つまり、素直に愛情を表現できず、いかめしく、兄マシューと2人きりで孤独に生きてきたマリラが、一風変わった孤児のアンを育てる日々の中で、アンの明るさ、生き生きとした好奇心、ユーモアに触れて、心が温かくほぐれていき、世界に目を向けていく感動的なプロセスに、わたしも胸打たれたのです。さらに幼かったアンを、賢く、愛情深く、独特の美しさのある立派な娘へと育てあげたマリラの誇らしさと喜び、と同時にクィーン学院進学のためにアンが家を出ていく朝の悲しみと寂しさを訳す時は、わたしもマリラと一緒になって泣きました。

『赤毛のアン』は、アンという子どもの成長を描いているだけでなく、世間知らずで人付き合いも苦手だった50代の中年女マリラが、アンによって人間として成熟していく姿を確かに描いているからこそ、世代をこえて多くの人々の心を打つのだと思います。

また大人になって再読すると、モンゴメリが物語の冒頭で、まだ幼いアンをなんとも愛らしく描写していることに気がつき、彼女のおしゃまなかわいさ、いとけなさを際立たせるように、単語の一つ一つの訳語の選び方も工夫しました。

さらに忘れられないのは、マシューの存在です。マシューも口下手、人嫌いの60代の独身男でしたが、アンを育てることによって、生まれて初めて人を愛する喜び、人から愛される喜びを知って、幸福な大人へと生まれ変わっていきます。彼は、どんなことがあってもアンの味方になり、アンを無条件に受けいれる寛容な心を持っています。彼がアンを目に入れても痛くないほどかわいがる様子は、子どもを愛する一つの秘訣を教えてくれます。

また良き隣人レイチェル・リンド夫人の親切なお節介も頼もしいものです。12人の子どもを生んだリンド夫人が、アンの不登校など、困った時に相談に乗って智恵を出してくれたからこそ、子育ての経験がないマシューとマリラも心強かったと思います。

ちなみに、マシューはイエスの12使徒マタイの英語名、アンは聖母マリアの母アンナの英語名、レイチェルはヤコブの妻ラケルの英語名であり、マリラは聖母マリアから派生した名前です。つまりこの4人はキリスト教の中心人物の名前がつけられていて、神の愛によって結ばれていることを示唆しているのです。

これまで5回実施した『赤毛のアン』の英語セミナーでは、マシューとアンの交流、アンとリンド夫人の交流、アンとマリラの交流をテーマにしましたが、来月10月のセミナーでは、アンとダイアナの友情をテーマにして、それが描かれた章を3つ読んでいきます。

10代に読んだときは、あたりまえのように感じたアンとダイアナの何げない遊びの風景ですが、40代になった今では、遠いものになった少女時代の友達付き合いが、なんとも懐かしく、郷愁とともに、しみじみと尊いものに感じられます。

オママゴトめいたお茶会ごっこ、一緒に登校、下校する道中の楽しさ、声をあわせて歌をうたい、野原で花をつむ。また空想のお化けの話をして怖くなったり、互いの髪を結っておしゃれをしたり、秘密の手紙をやりとりし、お菓子をつくって失敗したり、編み物を教えてあげたり……。

もう二度と帰らない少女時代の輝きが、すこやかに息付いていて、自分の子ども時代を振り返りながら読んでいると、また目がうるんできます。月曜日(9/6)にも書きましたが、アンとダイアナの友情と少女時代の輝きもまた、『赤毛のアン』のかけがえのない魅力だと思います。

さて、今日は大人になった今、ダイアナとアンの友情にどんな魅力を感じるのか、お聞かせください。   

松本侑子

松本侑子

作家 翻訳家

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