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今週のテーマ会議番号:1794
罪のないウソなら許されると思う?
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3日目/5日間
働く人の円卓会議
2位
【開催期間】
2006年01月16日より
2006年01月20日まで
円卓会議とは

若林邦彦
プロフィール
このテーマの議長
若林邦彦 『報道ステーション』チーフディレクター
円卓会議議長一覧
みなさんの投稿の感想から。「つけるウソはひとつの物事にたった1回」そういうルールを自分に課すっていう�……
議長コメントを全文読む
2日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 私、いじめられてたの? (きたさん・長野・パートナー有・26歳)
私が小学生のとき、生意気な転校生ということで、いじめにあっていた「らしい」です。「らしい」というのは、私自身がそのいじめに気づいていないという不思議な現象が起こっていたからです。ある女の子がクラスの皆に、私を無視するように指示していたらしいのですが、私は無視された記憶がありません。数年後にその子から謝られて、はじめて気づきました。どうやらクラスの皆が、無視している振りをしてくれていたようです。「うそ」に救われた小学生生活でした。

yes 責任の取れるウソ (イクラ・東京・パートナー無・43歳)
実は私は家族にちょっとしたウソをついていますが、それはひとえに心配をかけたくないからです。ただ、そのウソを持続させるために、またウソを上塗りすることはタブーだと思います。ウソは重ねる度に物事が別な方向にずれて、本質とはかけ離れたものになっしまいます。つけるウソはひとつの物事にたった1回、自分で責任の取れる範囲が鉄則だと思います。もしかしたら、私も誰かにウソをつかれているかもしれませんが、気がつかないのであれば、それは許されるウソだと思います。

yes 必要な潤滑油では? (ユイマール・神奈川・パートナー有・30歳)
なるべく正直に生きたいと思いますが、例えばあまり好みじゃない手作りの造花や食べ物をもらった時、「好みじゃなかったらハッキリ言ってね」と言われても、私はたいてい「まぁ素敵。使わせてもらいます」と受け取ります。自分の好みでなくても、その人の気持ちが嬉しいからです。人は皆、教育、思想、宗教、など違う価値観のもとで生きているので「相手を理解して受け入れる」という大切な本質のためには、ある程度の嘘が必要なこともあるかと思います。

no 罪の意識がないのが問題 (星みづき・東京・パートナー無・40歳)
嘘も方便とは言いますが、嘘をつくことによる罪の意識がない場合が一番問題だと思います。言われた人がどう受け取るか……その嘘でショックを受ける人もいるでしょうから、これは非常に罪が大きいとも言えると思います。今回のES細胞偽造については、世界中に衝撃を与えていると思います。研究者、難治性の病で期待をしていた人たちがいるはずなので。これは本当に大きな罪だと思います。もしも「罪の意識がない」としたら、そちらの方が問題は大きいと思います。罪悪感のない犯罪を繰り返すのと同じではないでしょうか。

no 自分を良くみせたがる嘘 (torahime・モントリオール・パートナー無・46歳)
人間は煩悩があるから、自分が高く評価される事、人から認めらる事に満足を味わうのだと思います。自分を人に良くみせたいから口から、小さな嘘がでてしまう弱さがある、と思うのです。でも、こういう嘘は、自分の信用を失い自分を駄目にするのではないでしょうか。愛で相手を守ろうとする嘘は、相手を中心とし考えるために、その罪の苦しさは自分が味わいます。しかし、自分が良い事をしたと思っても、それが相手にとって必ずしもありがたい事ではないかもしれません。どんな状況でも、嘘をつかず正直に生きる事が、苦い思いをしない人生を過ごせるのではないかと感じます。
3日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
心温まるウソも好きだし、正直力も好き
みなさんの投稿の感想から。
「つけるウソはひとつの物事にたった1回」
そういうルールを自分に課すっていう話、この発想は面白いですねえ。

ウソはウソでもいろいろあるんですが、どうしてもウソつかなくちゃならない時は1つの事で一回だけ、ウソを上塗りするとそれはとんでもないことになりますよ、というそんな信念。それは鉄則というよりルールというより、まるで知恵者の人生訓のような響きを持っています。

「私、いじめられてたの?」っていうのも心温まるいい話です。クラスの皆が無視している振りをしていてくれた、なんて、じーんとしますね、少し。「女王の教室」を思い出しました、僕は。(ちょっと違いますか)

続いてニュースの中のウソの話。
ライブドア強制捜査のニュースは世の中にかなりの衝撃をもって迎えられたみたいです。こののち、東京地検特捜部は堀江社長の身柄まで捕ろうとするのか、そこが最大の注目ポイントでしょう。ライブドアの「ウソ」がもしあるとしたら、特捜部の検事がどこまでその「ウソ」を白日の下に暴けるのか。

そして、このニュースの内実はとても専門的で難しい。
株の分割とか、持ち株交換とか、M&Aとか、単語を聞いただけで僕は頭から布団をかぶって寝てしまいたくなりますが、そこを頑張って、この事件らしきものの構図を勉強してみて思うことは、なんだかやっぱりライブドアそのものがなんとなく実態を持たない幻に見えてくる、ということです。

つまり言うところの「虚業」なのではないか、という感を強くします。虚業、ウソ、虚業、ウソ……。ああ、もちろん僕らテレビ局も「虚業」という側面を強く持っているのですけどね。だからこういうことに敏感に反応するのかもしれません。

小嶋社長の証人喚問、これもびっくりしました。あれだけ証言拒否を繰り返すとは誰も思ってなかったんじゃないでしょうか。それもこれも、証人喚問という舞台に「偽証罪」という漬物石みたいな重しがどっかんと乗っかっているからでした。ウソをついたら逮捕されちゃいますよ、っていう強迫観念。

このニュースのポイントもそんな「ウソ」そのものです。つまり何がウソで何が本当か、誰がウソをついて誰が本当のことを言っているか、何がウソの始まりで何がウソを呼んだのか。

いやはや、考えてみると本当にニュースの中の「ウソ」はたくさんあります。節約本を書いたカリスマ主婦エッセイストの肩書きがほとんどウソでした、っていうのありました。

ヤフーニュースをそのまま真似て「中国軍、沖縄に侵攻」とやって逮捕された若い男もいました。その昔、ビレッジシンガースの清水さんっていう人にけっこう長い期間なりすましていた人が長野県かどこかにいましたよね。

もともと、ブッシュ大統領がイラクに攻撃を仕掛けた理由「大量破壊兵器があるから」っていうのも、結局ウソでした、っていう話になっちゃいました。「ウソでした、ごめん」じゃまったく済まされない話なんですけれどね。人の命が失われているわけであり。

このニュースのこのウソ! っていう記憶があったらみなさん送ってください。
それと、やはりみなさんの個人的なウソに関する体験の中では、僕は圧倒的に心温まるウソというのが好きですね。心温まるウソはやはりそのあたりにいる人の心を温めているような気がします。

引き続き、心温まるウソ、募集します。その一方で「正直力」という言葉も最近あります。正直が最後は一番強いのだ! という話ですね。この言葉も僕はけっこう好きなんです。矛盾してるなあ。でも「正直」に関するみなさんの話、みなさんの意見も聞かせてください。ではまたあした。

若林邦彦
『報道ステーション』チーフディレクター
若林邦彦


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