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欧米のようなワークスタイルを(あすみ・関西・既婚・37歳)
働く女性の晩婚化が大きな原因でしょう。わたし自身も25歳で結婚したにもかかわらず、30歳過ぎていざ子どもをつくろうとして不妊で苦労しました。かなりの不妊治療を経て2児をもうけましたが、かなりの根性がないと、仕事をしながらそれを成し遂げるのは難しいでしょう。治療もせずに子どもをあきらめた友人が何人もいます。20代のうちに子どもを産み、働き続けられる社会が重要です。
そのためには、男性も過度な残業はやめる、家庭を大切にし、さっさと家に帰るという、欧米のようなワークスタイルがいいのではないでしょうか。少子化を食い止めるには、子どもが欲しいけどできない、つくれない、育てられないという状況をなるべく改善するのが重要でしょう。どうしても欲しくない人は、子どもを持たないのも一つの選択肢なので。
住環境問題、サポート問題、アダプト問題の解決を(ayumisan)
アメリカにいて、日本を見ると、子どもを育てる環境の悪さが、より強くクローズアップされてきます。わたし自身、子どもを持ったことがないので、客観的な意見が言えると思います。まず、住環境問題。日本での職場事情はまだ東京のような都市部が中心で、地方への分散化が果たせていない。そのため、どうしても仕事のある都市部に住まざるを得ず、子どものための空間、コストを考えると厳しい。
次に、働く母親へのサポート問題。ベビーシッターや養育保護施設等の不足、社会的なマイナスイメージ(預けてまでも働くのか?といった周りの意見など)、父親のサポート不足が、働く女性に苦労してまで子どもをもうけるのはどうかと踏みとどまらせてしまう。
最後に、アダプト(養子縁組)問題。何らかの理由で子どもが生まれない夫婦に子どもをアダプトすることに対して、もっとオープンに社会が受け入れる体制が必要。これらの一番、ダイレクトに影響を与える要因を取り除かない限り、日本での少子化は進むでしょう。社会的なカルチャー的、問題は時間が掛かっても、上記の問題は政府、企業ともども、本格的に、手を入れないと、少子化どころか、日本からの優秀な人材流出にも発展しかねないと思う。
今の状況で少子化が進むのは当然(麻柚子・東京・パートナー有・28歳)
少子化を食い止める決定的な対策はないと思います。というのは、その原因が簡単に除去できるものではないからです。職場の同僚と話をしたのですが、今の状況で少子化が進むのは当然だと思います。というのは、仕事を続けながら子育てをするのは物理的に大変なだけでなくて、周りにひんしゅくを買う上に自分のキャリアも中断します。だからと言って専業主婦になればいいかと言うと、そもそも仕事を辞めたくはありませんし、この不安定な時代に夫の収入のみに頼るなんて恐ろしいことはできません。
もう一つ、子どもを産むのをためらってしまう理由が、未来に希望を持てないことです。環境破壊・世界的な人口爆発等の問題の解決のめどがまったくついていないことを考えると、そんな困難な時代に子どもを産むのは親の暴力なのではないかとさえ思えます。わたし自身は、子どもを欲しいとは思っていたのですが、最近はそんなに「どうしても」と固執する必要もないのかなと思っています。
子どもを産みやすい環境を国が保証すべき(SallyJPN)
出産・育児の費用や育てる環境が確保できない、だから、子どもはつくらない・産まない。そんな女性を多く知っています。現在妊娠6カ月のわたしも妊娠発覚前はそういった一人でした。ピルの服用、中絶手術が当人の判断で可能な昨今(もちろんこれ自体は女性の選ぶ権利として重要なことと思います)、社会経済的に厳しい現状で「産む」と決断するはよほどの覚悟が必要です。
病院に支払う出産費用や出産育児一時金分は病院が直接、会社の健康保険組合や社会保険事務所、自治体の担当窓口に請求できるようにして、現金の自己負担を軽減させ、出産にお金がかからないようにする。
また、国は働きながらでも育児ができる環境を、大至急整備する必要がある。たとえば、育児中の就労者をもつ企業は、彼らの一人でも希望する人がいる場合は、職場内に「託児室」を確保する。保育所や幼稚園の「空き待ち」事情に左右されて再就労のタイミングを逃す人も多いのでは。国のお金で「結婚相談所」など作ろうとするより、産みやすい環境を国が保証してくれたほうが、いいのでは? 実際のところ少子化ではあっても、年間の妊娠率はそこまで激減していないはず。ただ「産む」と決断する状況が減っているのでは? 仕事を続けられにくい問題などがなければ産んでもいいと思う人、多いと思います。
家庭・地域を大切にしながら働ける環境を整える(omihoko)
男性女性ともに、子育てをしてみたいと思えるような施策が必要。保育所の整備、産休・育休取得後の職場の確保、育児時間等の整備、児童手当等の拡充などなど。不妊治療への助成も必要だとは思いますが、望んでも子どもができない人もいるので、「妊婦=すばらしい!」という図式には賛成できません。つまるところ、男性も女性もともに家庭・地域を大切にしながら働ける環境を整える必要があるのではないでしょうか。
不妊治療への保険の適応を(tanakana・東京・既婚・31歳)
わたしを含め同年代の友人の間で「子どもなかなかできないね」という会話が非常に日常的に行われています。みんな仕事を持ち、いつかは子どもを、と思いつつ年を取り、不妊症への不安を募らせているという感じです。親の世代には「子どもができない」というリアリティがないようでプレッシャーは心の痛手になるばかり。高齢出産へのリスクが技術的に軽減されている今、少子化を食い止める策があるとすれば、不妊治療への保険の適応の他、いかにその問題に直面している人が多いかを知り、不妊治療を受ける事自体への偏見(特に男性)をなくすことだと思います。