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緊急特別チャネル アメリカ同時多発テロ事件

アメリカ同時多発テロ ワシントンDC現地リポート
(ロイヤル・ルーツ・グローバル社 シニアコンサルタント 井澤久美子)

10/15 22:00(日本時間)

ワシントンは「14日があぶない」という一部、報復テロのうわさをクリアしました。 しかし、新たな恐怖の登場です。炭素菌が封筒にはいって郵便で送られてくる、これも同時多発テロと同様、卑劣なやり方です。テロとの直接・間接的な関係は不明ですが、卑劣です。

細菌学者によってつくられた伝染病ワクチンのおかげで、私たちは天然痘はじめさまざまな感染症から解放されています。天然痘ウイルスが根絶されてから20年以上たっている現在、たとえば、我が家のこどもたちは、まったく免疫をもちません。そこをついて、細菌兵器として都合よく利用する、その発想は、テロと同様、醜悪で卑劣です。

米国で暮らし始めて、毎日配達されてくるダイレクトメールの数には、おどろかされました。各戸の入り口に設置されているポストは、郵便受けの部分に旗がついています。投函したい郵便物があるときは、この旗をあげておくと、郵便配達人が配達時に回収してくれます、そして、届いた郵便物をポストにいれると、旗を下げて行きます。それで、郵便物が配達されてきたこともわかるしかけです。単純明快ですが、うきうきします。

子どもたちは、毎日ポストをのぞいて、自分たちになにか配達されてきていないかどうか、みるのを楽しみにしています。これからは、ポストを点検するのは、おあずけです。このささやかな日常のたのしみをうばい、無差別に攻撃する機会にかえてしまう、このやり口は卑劣です。

10/13 12:00(日本時間)

めずらしく、日本大使館から、「緊急」のびっくりマークつきで「日本大使館からのお知らせ」というメールが配信されてきました。(このメールの内容は米国日本大使館のホームページの「日本大使館からのお知らせ」に掲載されています)在米邦人は、「在留届」をだす際に、連絡先にメールアドレスも登録しておくと、「大使館からのお知らせ」として、邦人の安全のための連絡事項が回覧されます。

目にみえないところで、生活のなかにじわじわと緊張感が忍び寄ってきます。自分が「ヤバイ」と感じる本能のこえに従うのがいちばんの危険回避だと思っています。

9/29 04:00(日本時間)

ワシントンはこの数日で、あっというまに秋が深まってきました。 当地では、先週、在ワシントン邦人が中心となって、一口30ドルで、募金活動もかねて、26日付けワシントンポストの一面を買いきり、「連帯のメッセージ」という広告を載せました。メッセージのしたには、参加者全員の名前かニックネームが付記されたのですが、500人以上の方の賛同を得て、列挙されました。

思惑では、メインの紙面をねらったのですが、結果は、家庭、不動産、就職、グルメ、健康……と数ある紙面のなかから、「スポーツ」の最終ページに掲載されました。ちょうど、マイケル・ジョーダンがワシントン・ウィザーズに現役復帰のニュースが一面をにぎわしていた日です。(ご存知と思いますが、米国の新聞は、毎日、各紙面ごとにちょっとした写真週刊誌なみの分厚さで、日曜版にいたっては、日本の朝刊一週間分くらいのボリュームになります)。

日付は小泉首相の急な訪米にあわせてキープ、在米日本大使館にも、「一口」お声はかけたのですが、「パールハーバー」にちょっと言及したくだりが、お気にそまなくて、そでにされました。あいかわらずの日本大使館、外務省気質です。来月のAPEC上海、ブッシュ大統領はあしを運ぶようですが、中国の対応、反応もきがかりです。

9/17 07:00(日本時間)

テロから5日、週末をむかえました。

全米追悼ミサの翌日、15日から、緊急ニュース一色だった各キー局も、特番の合間に通常のコマーシャルがはさまるようになりました。ただ、今週は、プロスポーツのメッカ米国で、メジャーリーグも、アメフトも、ゴルフもバスケットもすぺて休止。家々の戸口には、星条旗の半旗が掲げられ、ワシントンは、しんとした週末です。半旗は21日まで掲げることになっています。14日・「国民の祈りと追想の日」での全米追悼ミサに続いて、本日16日(日)は、各地で一般市民のミサが催されています。首都ナショナル大聖堂では、午前11時から、「あらゆる信仰・宗教にかかわらず、善意の市民すべて」を対象にした、公開追悼ミサが開催されました。

日曜日はふだんから、地域の教会で、日曜礼拝や日曜学校は催されています。今日は、近辺どこの教会も駐車場に入りきれない車が、はるかかなたから路肩にずらりと並んでいて、多数の市民が家族連れでミサに集まってきたのがわかりました。犠牲者を追悼するとともに、うけたこころの傷を癒すことも、大切なことです。

ニューヨーク日本人補習校では、カウンセラーの人が来て、保護者に「心のケア」について話をしてくれたそうです。ワシントン校では、大使館・関係省庁から格別、生徒への心配りや刷り物もないですが、22日(土)に予定されていた「秋の運動会」が、今年は中止と決定されました。こどもたちの関心は、すでに「米国は報復措置として戦争をほんとうに始めるのかどうか」にうつっています。

「ほんとうに戦争になるの、アメリカにいて大丈夫なの?」きかれても、答えようがない、またやりきれない思いです。

9/16 07:00(日本時間)

14日(現地)は、"National Day of Prayer and Remembrance"(国民の祈りと追憶の日)と定められ犠牲者を追悼して、全米でミサがおこなわれました。ここ首都ナショナル大聖堂には、クリスチャン、イスラム、ユダヤ、メソジスト……あるゆる宗教、宗派をこえて、長老一同が会し、祈りをささげました。

平素無信心な私ですが、このふかい悲しみ、怒り、恐怖の何日間をここワシントンですごし、ただこうべをたれて、祈りました。ペンタゴンを直撃したハイジャック機内には、5年生の子どもが3名いました、同い年の息子をもつ親として、祈らざるをえません。

私のこどもたちも、再開された学校で、昼休みに大聖堂のミサにあわせて、黙祷をささげたそうです。愛国心を表す意味で、地元アメリカの子どもたちは、星条旗の中の色、赤・青・白の服を着たり、胸に星条旗のワッペンやバッジをつけて、登校してきました。この日、道行く自動車やスクールバスは、どこかしらに星条旗をつけて走っていました。

これだけの大惨事のあと初日の登校日に、日本の学校だったら、「全校集会」朝礼で校長先生からのお話がありそうですが、ここは、なにもなし。同じ夜に、「Back to School Night」といって、新学年最初のPTA会合兼、生徒の各教科担任との初顔合わせがありました。このときも、新任校長とPTA会長からあらかじめ録画したスピーチが各教室のテレビにながれただけで、テロに関しての「子どもへの対処」や「遺憾」表明など、いっさいコメントなし。

唯一、“Helping Children Cope with Crisis”という4頁のプリントを持ち帰ってきました。私たちが住むメリーランド州モンゴメリー郡教育委員会が、全米学校カウンセラー協会と子どものトラウマ研究機関から提供の資料をもとに作成された刷り物です。

「この未曾有の悲劇を目の当たりにしたら、生徒の年齢、過去の経験、個性にもよるが、なんらかの精神的なショックやストレスを感じるのは、正常です」として、小・中・高校別に "Common Stress Symptoms" を列挙、大人はそういう兆候にきづいたら、どう対処すべきかを紹介してあります。症状が深刻なら、モンゴメリー郡クライシス・センターは、24時間年中無休でアクセス可能、とその電話番号とともに締めくくってあります。

14日夜は、7時から「ロウソクを灯して霊をなぐさめよう」ということで、とおりの辻つじで、人々がロウソクを手に集まっていました。

(以下、少々不謹慎かもしれませんが。大聖堂のミサ終了時に、司会の大司教が募金をよびかけました。「ふだんなら、お心ある方にどんなに少しでもけっこうですともうしあげますが、今日はみなさんに、“be generous”とおねがいします」各列ごとに募金の皿がまわりましたが、ドル札がみるみる山になりました。下世話ですが、カーター、フォード、ブッシュ(父)、クリントン、現大統領夫妻、上・下院議員などのお歴々もふくめ、錚々たる出席者こういう場合はどのくらいの“気持ち”をあらわすものかな、と。1,5,10,20ドル、100ドルでも各ドル紙幣大きさは同じです。)

9/14 18:00(日本時間)

内外に数千人のFBI要員を導入して、テロ実行犯の身元割り出しに焦点があたってきましたが、テロ3日めの13日夜(現地)、ハイジャック機内の犠牲者像が明らかにされてきました。

FOX5の今夜のニュース、ワシントンDC内の小学校の紹介から始まりました。はじめは、ネタ枯れしてきて、つなぎに休校明けの学校でテロをどう扱うのかの取材だとばかりおもいました。浅はかでした。

ペンタゴンを直撃した機内には、小学校の先生や生徒たちが乗っていたのです。生徒たちはHonorStudent・優等生としてその学校を代表し、先生たちといっしょにロスでの活動に向かうはずだったのです。ワシントン・ダレス空港を飛び立つまで、どんなにそのロス行きをたのしみにしていたことでしょう。どんなにほこらしい気持ちで先生と機内にのりこんだことでしょう。初めて飛行機にのったこどももいたようです。11歳、私の下の息子と同い年のこどもたちです。テロリストたちは、11歳の無辜のいのちを道連れにすることに、なんの躊躇いもなかったのでしょうか。

NY貿易センタービル倒壊の映像はもちろん衝撃的ですが、映画をみているような感覚をおぼえます。犠牲者に11歳という若すぎるこどもたちが含まれていたことは、私にはおもすぎる現実で、こうして書いていても、心底つらいです。はじめて、確かな憎しみがこみあげました。

校長先生が、「あの先生たちなら最後まで立派に生徒たちをみとどけたと信じています。」亡くなったこどものお父さんが、「犯人には存分の裁きをうけてもらう」と述べました、犠牲になった子どもたちの両親こそ断言する資格があります。明日14日(金)午前(現地)は、犠牲者追悼のために、「国民の祈りと追憶」の日と決められました。

9/14 18:00(日本時間)

Foxのニュースでは、テロから3日目をAmerica under attacks-Aftermathというタイトルで、バージニア・アーリントン(ペンタゴンの所在地)でのボランティア活動の紹介もありました。ペンタゴンで夜を徹して救援活動にあたる、救急隊員や警官、関係者への寄付や「差し入れ」を24時間、救世軍が主体となってボランティアの市民とまとめています。放課後を利用して手伝いにくる高校生もいます。

目下必要なのは煤塵除けのマスク、ラテックス手袋、電池とバッテリー・チャージャー(隊員の携帯電話用に)ボトル入りの飲料水はいくらあっても助かるが、「靴下」はもうけっこう、だそうです。

9/12 10:55(日本時間)

一夜明けたワシントンから、井澤です。
住居はDC対岸のポトマックですから、実害はありませんが、一夜たってから、実感がこみあげてきました。一瞬にして無差別殺人ができる人間がいることに総毛立つ思いです。

第一報は、昨日11日午前9時、事件発生直後、夫の会社から、とびこんできました。
私と子供は、めずらしく夫の車に便乗して、おりしも、アンドリューズ空軍基地前をすぎるときでした。電話のあいだずっと無言のままで、最後に「すぐ、応援にでます」という夫の緊迫した一声に、ただごとではない、とからだがすくみました。
「テロだ!」とあわててCNNラジオニュースをつけっぱなしで、会社があるビルに向かううち、会社とも携帯で連絡がとれなくなり、刻一刻とニューヨークの大惨事の状況がラジオで伝わってきます。ラジオで聞いているとよけいに、映像がうかんできて、映画のなかのできごとのようでした。

夫は、どうにかニューヨークに応援に駆けつけることであたまがいっぱいのところへ、「ペンタゴン炎上」「ペンタゴンにもハイジャック機が激突」……と矢継ぎ早のニュースです。最初は、このワシントンがテロの標的になったことが信じられませんでした。ほんとうに全身あわがたちそうでした。「これは、非常事態で厳戒態勢になる」

もう、娘と私は便乗しているどころではなく、途中でおりて、夫を会社にいそがせました。 携帯がつかえないので、おりたオフィスビルのなかで電話を借りて、タクシーをよんでもらいました。 空港閉鎖、陸上の列車も封鎖、道路も環状線市内方向がどんどん閉鎖になっていきます。不要な電話、携帯の使用を自粛するようにも呼びかけています。

タクシーの運転手が機転をきかせてくれて、アンドリューズ空軍基地周辺をぐるりと迂回してくれたので、道路規制にひっかからず、それでも、ふだんなら30分でもどれたところを1時間半以上かかって、自宅にたどりつきました。

ワシントンでは、正午の段階で、公立校、公的機関はすべて休校、クローズ。危機管理体制、米国は迅速でしっかりしてます。
昼間、万一をおもって友人と買出しにでましたが、誰しも考えることは同じとみえて、広大な駐車場は満杯。
スーパーの中は、友人いわく「感謝祭まえの買い物客なみ」という込み具合。でも、殺気立っている人はいないし、レジの列が長くても、いつもどおり並んでいるし、道路も混んでいるのですが、自主的に道路の一番右側は、空けています。ワシントンだからなのかもしれませんが、危機的状況下で、冷静に結束できる人たちなのだ、と妙に感心しました。

夫は、私と娘をなげだしたあと、会社ではなく、ペンタゴンの現場に直行したようです。
ワシントンの日本大使館は、連絡網で、「邦人の行方不明者がいたら、至急大使館まで通報してください」と呼びかけています。

滑稽なのは、日本大使館領事担当から電話がかかってきて、「はい、A(夫の姓)です」と応答したら、「Bさんお願いします」。Bは、夫の前任者で、2年前に帰任しているので、そのむねつたえると、「はぁ?もういちど、お名前をお願いします」と聞き返されちゃいました。

大使館、相変わらず、のんびりしてます。

本日は公立校、公的機関、そして、スーパーはすべておやすみ、です。念のため、きのうのうちに買出しをすませておいて、正解でした。

これじゃ、また、「なつやすみ」に逆戻りです。

日本から、中国から、たくさんの方から、お見舞いのメールをいただいて、心強かったです。
メールが機能していたことに、感謝したいです。逆に、携帯もインターネットも完全麻痺したら……といまは、ちょっと考えたくないです。

今日は、テレビを見たくない心境です。



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