今年デビュー30周年を迎え、その輝きをいっそう強めたYuming。昨年12月にリリースされた『Queen's
Fellows Yuming 30th Anniversary cover album』では、Yumingの楽曲を鬼束ちひろ、椎名林檎、小野リサ、井上陽水など世代を超えたアーティストがカバー、その楽曲のすばらしさを再認識する機会となりました。
そして新たな感動が再び! 7月16日、今度は世界のアーティストたちによるカバーアルバムが登場したのです。その名も、『OVER
THE SKY:Yuming International Cover Album』。
今回のアルバムでは、70年代、80年代、90年代、現代と、それぞれの時代を超えて活躍する10組の海外アーティストがYumingの名曲をカバー。プロデューサーは、スモーキー・ロビンソン、ケニー・G、マイケル・ボルトンほか、数多くのヒットを生んだ「チューダコフ&ブネッタ」(2人とも元CRACKIN'
のメンバー)などで、参加アーティストの特長と楽曲の良さを最大限に生かしたサウンド・プロダクションが、アルバム全体の質感を高めています。
1曲目は、出だしのパーカッションが、おしゃれな雨の街へ連れて行ってくれる「冷たい雨 / GENTLE RAIN」。さわやかで味のあるヴォーカルは、AORファンには懐かしいスティーヴン・ビショップ。なじみ深いYumingの楽曲だけど、新しい洋楽を聴いているみたいにも思えるのが不思議。
哀愁たっぷりのボサノヴァ調アレンジとマイケル・フランクスのハスキーな声で、大人ゴコロに切なく甘く訴える「あの日にかえりたい / SOMEWHERE IN
THE RAIN」。早くその世界を味わいたい、というあなたは、下のボタンをクリックして試聴サイトへGo! 一度聴いたらクセになりますよ!
Yumingのオリジナル楽曲の試聴もできます
ラヴソングの帝王、ピーボ・ブライソンが歌う「霧雨で見えない / HOW CAN I BREATHE」、ゴスペルでも活躍するオリータ・アダムスの艶やかでソウルフルな歌声が響く「最後の嘘
/ THE LAST LIE」……。70年代にアコースティックなポップロック(当時はフォークロックと呼ばれてました)で一世を風靡(ふうび)したアメリカが歌うのは、「Hello,
my friend / HELLO, MY FRIEND」。Yumingの楽曲を聴きながら、西海岸Ventura Highwayの映像が浮かんでは消えるよう。
そんなふうに、過去と現在、TOKYOとどこか遠い国の街が絡み合い、新たなタペストリーを織り上げたようなサウンドたち。YumingファンにもAORファンにも、スタンダードポップスが好きな方にも要チェックのアルバムです。
■Yumingからのメッセージ
本当に作曲者としてもうれしい限りのアルバムが出来ました。
単なるカバーアルバムというより、1曲1曲それぞれがオリジナリティに溢れた、すごくクリエイティブなエネルギーがいっぱいのアルバムです。「ヒット曲先にあり」という作りではなく、それぞれのアーティストが普段やっているサウンドプロダクションで、気心の知れたミュージシャン・プロデューサー達と「歌世界」をすごく広げてくれていると思います。しかも、今“来てます!”感のする’80年代の豊かなキラキラした音世界が広がっていて、生活の中でふと流れていたら、ゴージャスで豊かな気持ちになってもらえると思います。人によっては、オリジナルの詞をつけてくれて、完全に自分のものにして歌ってくれたりして、私も1リスナーになれるアルバムです。
●楽曲
- スティーヴン・ビショップ「冷たい雨 / GENTLE RAIN」
- ベス・ニールセン・チャップマン「A HAPPY NEW YEAR / A HAPPY NEW YEAR」
- マイケル・フランクス「あの日にかえりたい / SOMEWHERE IN THE RAIN」
- リタ・クーリッジ「卒業写真 / GRADUATION PHOTOGRAPH」
- アメリカ「Hello, my friend / HELLO, MY FRIEND」
- パティ・オースティン「朝陽の中で微笑んで / IN THE MORNING LIGHT」
- ピーボ・ブライソン「霧雨で見えない / HOW CAN I BREATHE」
- オリータ・アダムス「最後の嘘 / THE LAST LIE」
- ポーリン・ウィルソン (ex シーウィンド)「Carry on / CARRY ON」
- ジェイク・シマブクロ「春よ、来い」
参加アーティストのプロフィール
Yumingオリジナル曲の試聴もできます。
Yumingオフィシャルサイト