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「カラスが生きていたら、三千繪に会わせたかった」。生前のマリア・カラスと同じ舞台で活躍した指揮者らにそう言わしめたオペラ歌手、中丸三千繪さん。日本が誇る世界のディーヴァが、約7年ぶりのニュー・アルバム『Adagietto〜アダージェット』を3月17日にリリース。
声楽コンクールの最高峰「マリア・カラス国際声楽コンクール」で日本人として初めて優勝。以来、プリマドンナとして世界中のオペラハウスで華やかな喝さいを浴びながらも、より高いレベルで歌い続けるためにと厳しいトレーニングを開始。12人ものコーチについて、肉体と精神を徹底的に鍛えたそうです。
鍛え上げられた心と体が放つ、さらに磨きのかかった声。ニュー・アルバム『Adagietto〜アダージェット』には、中丸三千繪さんの新たな魅力が集約されています。
収録された全15曲のほとんどが、クラシックファンでなくてもどこかで耳にしたことのある曲。タイトル曲、マーラーの「アダージェット」やラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」では、美しい名旋律をヴォーカリーズ・アレンジ(ヴォーカルを歌としてではなく楽器として見立てた手法)で聴かせてくれます。
彼女自身も舞台で何度も歌い、オペラといえばこの曲が思い浮かぶ人も多い歌劇「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」や、マリア・カラスも歌った名アリアの数々を、愛にあふれるソプラノで熱唱。
ひときわ澄みきった声で歌い上げているのは、マリア・カラス国際声楽コンクールで優勝した思い出の曲、シャルパンティエの「その日から」。そして、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のクライマックスで見る人みなを泣かせた、モリコーネの「チネマ・パラディーゾ」をイタリア語でゴージャスに。チャップリンの映画『ライムライト』の中で流れるテリーのテーマ「エターナリー」は、切なく胸に迫ります。
その深くて温かい、優美な声に身をゆだねていると、気持ちがゆるやかにほどけ、まるで声の揺りかごにゆられているよう。それは、とてもぜいたくなくつろぎを与えてくれます。「人に感動を与えるためには、人の何倍も感動しなくては」という中丸三千繪さん。彼女が歌う、さまざまな女性の愛の形、そして彼女自身の生きざまにも思いをはせながら、『Adagietto〜アダージェット』を聴き、至福のひとときを味わってみませんか。
●中丸三千繪『Adagietto〜アダージェット』
TOCE-55629 ¥2,800(税込み)
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