
人気の中古車は、「丈夫で長持ち、安い中古部品を手に入れやすい」国産のボルボやサーブ。また、「少しさびに弱いけどメカに信頼があって故障の少ない」トヨタ、マツダ、日産、三菱、ホンダ、スズキ、スバルなどの日本勢にも人気があります。ほかにフォードなどアメリカ車、ドイツ、フランス、イタリア、チェコ、スペインなど、メーカーと車種はバラエティーに富んでいます。
近年のトピックスは、韓国製のヒュンダイを見かけることが多くなってきたことです。毎年、車検局からメーカーと車種別の不良統計が発表されますが、多くの日本勢は、不良の少ない車種の上位に名を連ねています。中でもマツダは毎年トップに位置しています。残念ながら日本車は、「高級車・ステータス車」のイメージの評価はなく、「そこそこ安くて故障が少ない実用車」と位置付けされています。
新車は高価。古くなっても、さびても乗る
この国はヨーロッパでも有数の高税国です。消費税は25%も掛かり、必然的に新車は高価なので、買い換えは容易ではありません。クルマは長く使うもので、10年以上たった古い年代のクルマが、おそらく50%を越えているでしょう。70年代のクラシックなクルマをちょいちょい見かけます。冬季は道路に塩を散布するため、クルマはさびやすく、おまけに古いクルマが多いので、さびのないクルマの数のほうが少ないくらいです。
日本を訪れたスウェーデン人がまず感心することは、さびのあるクルマが少なくて、ピカピカのクルマが多いことと、男女とも人々の服装が良いこと。そして新幹線の運行時間の正確さです。スウェーデン人の服装は職業や収入に関係なく非常に質素で、ファッションにはあまり関心を持っていません。ブランド物に身を固めた人はほとんど見かけません。日本では見かけることができないような70年代のトヨタやマツダをご覧になりたくなったら、ぜひスウェーデンにおいでください。
1リットル当たり | 9.8クローナ(=約150円) |
1クローナ=15.27円(2003年6月20日現在)