ホーム> career & management > 国境を越えた足跡> 第6回 青木マーシアさん


第6回 青木マーシアさん
3/8 
キャラクターは永遠に |
進藤 |
これからは、やすらぎと癒しを与える新しいトレンドを作っていきたいと、青木さんは考えてらっしゃるとうかがったのですが。
|
青木 |
最近、癒し、ヒーリンググッズというものがよく売れていますよね。たとえば、ハリーポッターなどは、ファンタジーやマジック、発見や友情といったテーマがベースになっているんですが、それもある意味で癒し系のものを求めているのかなというふうに思っています。
われわれの仕事は、映画のキャラクターなどをお客さんに対して、いかにリアルに見せ、リアルな感情を起こさせるか、というところにかかっています。キャラクターはインタンジブル(intangible)つまり、触れることができない、形にはできないのですが、私たちはそれを形にするんです。 |
進藤 |
命を吹き込むわけですね。
「これまでに出会われたキャラクターの中で、このキャラクターには力があるな」と思われたのは。 |
青木 |
この前、パワーパフガールズのイベントをやったんですが、30代の男性が150人集まりました。
こういう時に、キャラクターはお客さんの中で大事な存在になっているんだなということを感じますね。ハリーポッターのリテイルイベントには、初日は会場に入るまで4時間待ちで、3,000人から4,000人の人が屋上で待たされたんですよ。
|
進藤 |
それはひょっとして、待っているスペースがなくて屋上に、ということですか!? ひゃーぁ!
ハリーポッターの場合のお客さんの年齢層は?
|
青木 |
ハリーポッターの場合はさまざまでした。若い方から、20代、30代から、50代の方まで。 |
進藤 |
キャラクターというと、どうしても女性やお子さんのもの、というイメージが強いのですが、マーケティングではどのように分析されているんですか? |
青木 |
それぞれのキャラクターのファン層というのがありますので、それを見て、強化するという形を今はとっています。
たとえば、トム&ジェリーはファミリーで、トゥイティーは若い女性というふうなファン層があるんですが、戦略を立てて、新しい層に向けて広げていこうとしています。一方で、男性でもキャラクターのイベントをすれば、150人も集まってくれるので、これからは男性パワーというのもあると思います。でも、今は若い女性が対象になっているので、そのお客様にどうやって支持してもらえるかというのを考えながら仕事をしています。 |
|
3/8 
|