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第5回 '30を考える
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悩んだときには悩みぬいて |
進藤 |
史さんは、人脈を広げるために、交流会など積極的に足を運ばれているとうかがいました、その行動力には脱帽!!です(笑)。 |
史 |
これまでは、不安なことっていっぱいあったんですよ。行動に出られないことってたくさんありました。 |
進藤 |
それはたとえばどういうことですか? |
史 |
資格ひとつ取るにしても、それが将来食べていけるものになるのかといったゴールが見えないと、しかもゴールまでの最短距離が計画できないと、行動できないタイプだったんです。ある人から「それってすごい欲張りね」と言われて、「人生で無駄なことはないんだから、いろいろ寄り道して経験することが、ゴールにたどり着くことなんじゃない?」と。目からうろこが落ちて。それまでの私って、考えることだけで満足していて、仕事が忙しいことを言い訳に、何もしていなかったって気付いた。それからですね、とりあえず、いろいろな人に連絡を取ったりして、自分の肥やしにしていこうと思い始めて。 |
進藤 |
病気をされたのがきっかけだったと……。
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史 |
そうですね。過労で倒れてしまった時にすごく焦燥感があったんですよ。営業の一線にいたのに、復帰以降、アシスタントに引き下げられたんですね。自分はこんなもんじゃないっていう思いがあったけれど、ふとした時に「今はいいんだ、休む時なんだ。思いきり休んじゃえ」って思えた時があって。それで、仕事以外のところに目を向けはじめて、それからですね。
中小企業同友会などが実施している、大学の無料聴講の講座などで聴く経営者のお話などは、とても力強いし、何かを成し遂げた人、乗り越えてきた人というのは「自信がある人」という感じで、とても興味がありました。そういう方から名刺をいただいて、「後日もっと話を聞かせてください」と電話やメールをしたり。向こうに興味がなければそのままだし、連絡をくれる人とは「今度飲みに行きましょう」ということになるので、そうやって飲み友だちや、指南してくれる人を増やしつつあるところです。 |
進藤 |
自分を俯瞰(ふかん)したときに、何かぱっと抜けられたりすると言いますよね。 |
史 |
落ちむときはすごく落ち込むんですけど、その分だけ、今度は這い上がれるのかなと自分では思っていて。夜も寝られないくらい考えるなんて、人生そうあることじゃないから、どうせなら考えようって。でも、去年1年間はそうやってウジウジしていたんですけど、ある時スポンって気持ちが軽くなって、自分を受け止められるようになったんですよね。だから、isnowさんがいろいろと考えられてるのは、すごくいいと思います。 |
isnow |
いえ、見習わなければ。私は、いかに楽をするか、それしか考えていないので……。 |
進藤 |
大好きな会社の先輩がおっしゃったことで印象的だったのが、その方は自分が何をやりたいのか、そして自分がやりたいと思っている道に踏み出していいのかということを、吐くほど考えた、と。それはそれは苦しい作業だったけど、そこまで考えて出した結論だから、後悔しないだろうし、と言って会社を辞めて新たな道に踏み出していかれたんですね。今の幸せそうな様子をみていても思ったんですが、じっくり時間をかけて立ち止まることも必要なのかもしれないですよね。
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