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第3回 久保純子さん
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惑星を出したあとの、育児 その2 |
進藤 |
ふむふむ。子どもを育てるって、そういうことなんだね。お母さん、なんだねえ。そういうことを経て、着々と成長して……。
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久保 |
もう、もう、いま一番すてき。
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進藤 |
ほんとー(笑)
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久保 |
もう、一番。またこれからハイハイ始めると大変ってみんな言うから、それまでまだ時間はあるかなと。
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進藤 |
冒頭でおっしゃってましたが、こんなに大切なものがあるのかと思うのは、どういう瞬間なんだろう?
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久保 |
いつでも。もうほんとになめまわしたくなるぐらい。寝ていても泣いていても、ふと見せる表情だったり、真夜中に「にっ」て笑ったりすると、クラクラしてもうだめ、幸せ!って感じになっちゃうの。あれだけ痛い思いをして産んだでしょ? この世のものとは思えない痛みに耐えて産んだと思ってるの、自分では。そんな思いをしたものだから、何をしてもいとおしい。
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進藤 |
ありきたりではありますが、やっぱり気になる。その痛みってどんな感じ? 例えるならば。
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久保 |
もうね、「鼻から惑星」って感じ。もうすごいです。お願いだから鼻から惑星を出さないで!って感じ。ほんとびっくりした。
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進藤 |
うーん、それに、ながーい時間、耐えなきゃならないんだものねぇ。
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久保 |
でもね、9時間ぐらい。
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進藤 |
えっ。「でも9時間」って短いってこと? そうなの?! はぁー。「母は強し」って言うけどねえ。たくましくなるんだろうね。
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久保 |
なるよー。強くなっていくよ。腕も強くなっていくし、精神的にも強くなる。だからここ一年風邪も引いてないんだよね。主人とこの子は風邪をひくのに。
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進藤 |
気力だね。充実した毎日を過ごしているんだね。
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久保 |
今はね。でもそろそろ仕事したいなというモードに入ってきた。
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進藤 |
というと?
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久保 |
もともと子どもを産んでも仕事したいと思っていたからね。時期だけの問題で、いつかは復帰したいと思ってるから。
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