
男女、未婚既婚の枠にとらわれないもの
(MIYAさん・東京・パートナー有・31歳)
高めあえる友人というと、男性も多いです。女性は30代になると境遇がさまざまになり、既婚で子どもがおらず、フルタイムで仕事をしているわたしの話をする際には、気を遣う友だちもいるのですが、男性の場合は目指すところが一緒で、しかも家族に対しても仕事に対しても前向きな責任感を感じているので共感が持てます。
また、自分の趣味や自分が求めたいものはまた別にあり、環境や話を共有できる友だちとの時間を大事にしています。いろいろな種類の友だちを持ち合うことは夫婦にとってもプラスです。最近転職した男友だちは、職種・部署は違うけれども仕事以外のところで共感を持て、さらにその友だちを紹介しあうなどしたことで、さらに輪が拡がりました。
面識がなくとも深いきずなや連帯感を感じることも
(しろりむ・三重)
趣味を同じくする人たちと集まって会を作っているのですが、その仲間たちには本当に支え励ましてもらっています。離れた場所に住んで、仕事もさまざま。一同に会すことはほとんどないのですが、パソコンや誌面を通して交流を深めているうちにだんだん「同志」に近い感情を持つこともあります。趣味や志が同じであり、それぞれが作品という形で自己表現でき、そして仲間同士互いの作品について語れるので、ときとして直接会って話をする友だちよりも、深いきずなや連帯感を感じることもあります。また、このewomanメンバーのみなさんにも、実際にはまったく面識がないにもかかわらず、同じような気持ちを感じることがあります。
生涯を通じて切磋琢磨しあえる友人
(ななし・徳島・パートナー無・24歳)
現在、所属している大学院の同じゼミの友人が、お互いを高めあえる友人です。大学院に入るまでは、みな、黙々と研究をするだけで(学問を超えた部分で)刺激しあえることはないだろうと思っていたわたしにとって、彼女はとても大きな存在です。分野を問わず、さまざまな事柄について互いの主張を理解しあうために、時にはぶつかり合いながら、双方が納得しあうまで話し込む。そんなやりとりを繰り返しているうちに、これまでは相手の反応をうかがい、自分の意見をほとんど出せなかったのが、自分の考えや気持ちを言葉にする大切さや相手の主張を聴く姿勢など、多くのものを得られたと思います。現在の場所を離れても、彼女とは、生涯を通じて切磋琢磨しあえると思っています。
客観的にお互いの仕事を見つめて意見を言いあう
(アンヘルカーサ・東京)
開業してから知り合った友人で年齢も同じであり、彼女もフリーランスで働いている方なので公私ともに仲良く過ごしています。働く分野は違っても、お互いにお客さまを相手にする仕事なので、客観的にお互いの仕事を見つめて意見を言い合います。お互いに言いたいことを言える友人は、会社経営を始めると少なくなるのでとても貴重です。これからも彼女との関係はお互いの発展のためにも続けていきたいです。また仕事だけでなく料理の腕もお互いに披露したりと、楽しく過ごせる時間を共有できるのも仲良しでいられる秘訣かなと思っています。
認め合い、関わる楽しさ(みなてぃ・愛知・パートナー無・36歳)
今作っているところです。「どういう自分でありたいか、自分が自分のことをどう思うか」って人と関わるのにとても大切だと感じています。知らない環境に飛び込んでみると、毎日顔を会わせている家族より、初対面の人と話していたら、話が弾んで止まらないことがあっておもしろいです。少しくらいけんかになっても、ディスカッションをして、お互いの根底に流れる、似ているところや違うところを発見し、認め合えたとき、関わる楽しさを感じます。尊敬していた上司は、仕事を教えてくださるとき、「なぜ、そうすることが大切なのか」をセットでさりげなく教えてくださいました。印象に残るので覚えやすかったうえ、何かトラブルがあっても何を優先すべきか判断できました。会う機会はないけど、元気でいてほしいと思います。
同期とプロ意識を高めあう(Stroopwafel・長野・41歳)
会社の友人2名です。年齢が近いことと考え方が似ているために、入社以来お互いに励ましあい、仕事に、プライベートに、高めあっています。彼女たちの仕事に対するプロ意識、家庭を持ちつつ自分自身もさらに高めていきたい、という意欲に刺激されて、わたし自身のモチベーションも高まっているようです。家事や育児の負担がないわたしが一番なまけていて恥ずかしく思います。
心からすばらしいと思える友人(るぅ・沖縄・パートナー無・31歳)
前の職場の同期で、いつも目標にしていた友人がいました。プライベートでもよく一緒でしたが、仕事に無駄がなく丁寧で尊敬しています。見習いたいと思い、いろいろわたしなりに工夫したり、その友人に直接相談したりしました。まったく裏表がなく、信用もできるし、人をけ落として成績を上げる人でもなく、心からすばらしいと思える友人です。今は職場が違いますが、時々会い、仕事の相談などもしています。これからも大切にしたい友人の一人です。
息子たちと高めあっている(binko・大阪・パートナー有・40代)
わたしの友だちよりも、わたしの息子たちとのほうが、お互いに高めあっているような感じがする。食事時間でいろいろな話題で論じ合うことがあるから、10代の息子たちは、最近聞いた話題や勉強したことを言うので、その都度わたしも勉強になり、おもしろい。
元上司とは対等な友人として(あきんぼ・東京・37歳)
元上司とのメールは、お互いに元気の素になっています。彼は、同世代で同じ年ごろの子どもの親でもあります。子育て、仕事ほか、さまざまなな話題ができる友人です。一緒に仕事をしていたころは、よく議論になっていたので、周囲は苦笑していました。同僚と飲みに行くのは好きではないのですが、この上司とだけは誘われれば飲みに行っていました。「あなたとはどんな話題でもできる」と言われたころから、仕事外では上司という感覚がなくなり、彼が異動で転勤になった今は、完全に対等な友人として連絡を取り合っています。
win-winとなれるように(ホケン・愛知・パートナー有・27歳)
大学からの友人とは、お互いを高めあいながらお付き合いしています。お互いに違う分野で働いているので、情報を交換し合うと、自分の悩みは取るに足りないものと思うことができたり、違う視点で見えたりします。とてもいい関係です。また、専業主婦になった友人も、育児にがんばる姿や家事をそつなくこなす姿から、ファイトをもらったり、思いやりをもらって心が温かくなります。どちらの友人も、刺激的で、いつも何か影響されます。わたしも、win-winとなれるように、すてきに生きなくては!と思うのです。
お互いを高めあえる友人は夫(matyu・千葉・パートナー有・27歳)
結婚して7年。お互いを高めあえる友人は夫。女性同士(特に同年代)だと、立場の違いから保守的なものの言い方になってしまったり、土俵が同じであると焦りや嫉妬などがつきまとってしまいそうで怖い。異性である夫は今まで感じることのなかった視点から思考の転換につながる場合が多い。もちろん、意見が衝突することもあるが、それは本音で話をしているから。わたしの大切な友人であり、夫である。
主人とはまた別の意味でのパートナー(Chika・埼玉・パートナー有・28歳)
高2の時に通っていたテニススクールで知り合った異性の友人がいます。知り合った当初告白されましたが、「いつか別れてしまったら縁が切れてしまうのが嫌」と断ったのですが、「それじゃ、ずっといい友だちでいよう」と言われ、今は彼のほか数名で年に数回家族ぐるみで付きあっています。もう10年程の付き合いになるので、会わなくても電話で、メールで近況報告、悩み相談、恋愛相談など本音で話せ、また自分に正直に、本気で生きている実感をお互いに感じられる、尊敬できる主人とはまた別の意味でのパートナーです。お互い違うフィールドで生きているからか発見、啓発も多く、生涯の友人となると思います。
高めあうとなると疲れる気が(Happy)
転機の多い年代のせいか、同じフィールドなり、生き方をしている友人がいません。「高めあう」というよりも、お互いの立場の違いを認め合い、同じ立場であると話しにくいことまで話しあい、理解しあえる同僚はいます。高めあうとなると、なんだか「競い合う」という感じがして、わたしには疲れるような気がします。

「女は普通そうなのよ!」
(リエ02・東京・パートナー無・30歳)
正直、そういった本当にいい関係の女の親友が、いません。どうしたらできるかと考えています。自分は内にこもるタイプではないのですが、それでも難しいです。でも本当に共感しあえたり、一緒の時間を過ごしたね、といえるような友だちが欲しいです。友だちはいますけど、あまり共感はしていないような気がして、寂しいです。なぜか男の人や、外国人の方のほうが普段話があうような気がするので、そういう同じノリの女の人がいたらいいな、と思います。自分でも一般的な女の人の話題ってよくわからない気がするし。前からの友人と何か話していても「女は普通そうなのよ!」と言ってほとんど話が合わなくなってきていて恐いです。
自分より上の立場からならば(sachamaru・北海道・28歳)
なかなか難しいです。友人といえど、相手に責任を持つことはできないので、言いにくいことは言わないですし、わたしも実際アドバイスされて素直に受け入れることができるかどうかも自信がありません。上司や恋人など、自分より上の立場からアドバイスされると素直に納得できるのですが。
距離のとり方の難しさ(ふろすと・兵庫・パートナー有・42歳)
以前はいたのですが、今はまだ「高めあえる」というレベルの友人はいません。わたしの場合は、同じ職場の同じ部署にそんな友人がいて、とても毎日が楽しく、お互い切磋琢磨していました。お互い尊敬しあっていたし、アドバイスも辛口批評も何でも言える、とても得難い友人でした。でもやっぱり「ライバル感情」がわたしのほうにあったのか(少し年上だったし)、ある時ちょっとしたことで大げんか。その後友人は退職し、住所も変わったようで、会う機会がありません。以前のようになりたいと思う一方で、もう少し(いい意味で)距離を置いて、尊敬しあうだけにすればよかったかなという悔いも残っています。