
歴史の中にある知恵を受け継ぐ(わび助・神奈川・パートナー有)
おそらく温暖化の進行は、単に気温が上がるだけでなく、さまざまな天災による大きな被害が身近に起きることになると思います。それでも私は、人間というものは、自虐的になるのではなく、楽天的に人間本来がもつ知恵を活用していけるすばらしい生き物だと信じたいです。そのためには、私たちはこの半世紀に後退した自らの「手」を使い汗を流すこと、そもそも備わっている五感を研ぎ澄ますこと、知恵を結集すること、自然からも人からも搾取しないことなどをさらに進めていかなくちゃならないのではないでしょうか。木を植える、打ち水をするなど涼しく過ごす知恵や思想のお手本は、脈々と受け継がれた日常生活の歴史の中にあるはずだと思います。高齢者の知恵を受け継ぎましょう。そして、一人ひとりの意識が、ビルばかりの都市の風景を、少しずつ涼しそうな景観に変えていけるとさらにいいですね。
自然の力を活かし、科学と融合させるために(もりぴぃ・埼玉・パートナー有)
熱帯化する地球に向けて20年後にあるべきシステムや技術は? ということで、思いついたものが3つありました。1つ目は、自動打ち水機? なるものの整備というのはいかがでしょう。これは、先日どこかの地域で街中の住民の協力のもとで一斉に打ち水をしたところ、外気温が1℃下がった、というニュースからヒントを得ました。よく雪国にいくと、道路の雪を解かすために道路から水がちょろちょろと出ていますよね。あれの都会バージョンとでも言うのでしょうか。2つ目は、やはり暑いと屋内にいることが多くなると思うので建築の面から、地下の有効活用や、断熱効果の高い窓ガラスの開発など。外国の昔ながらの地下のワインセラーはひんやり涼しそうですし、家にいるとよくわかりますが遮光カーテンをするだけで冷房の効きが全然変わります。3つ目は大きな話ですが、都市の分散化です。都会はアスファルトやビルの照り返し、電気機器の発熱等々が密集して一段と暑く、そのような場所の緑の負担もすごいんだろうなと思います。自然の力をうまく活かし、科学技術とどう融合させていくかがとても大切なポイントだろうと思います。
美しい星空を取り戻すには(ふたつ・29歳)
先日、名古屋のプラネタリウムで聞いた話ですが、美しい星空を取り戻すには、灯りを消すのではなく、夜空にもれている無駄な光を下に向けること、なのだそうです。そうすれば、夜空は美しく、地上は明るく、省エネにもつながっていく。私は、「美しい星空が見たい」という思いからはじまって、省エネにつながっていくという流れ、また、「便利」と「省エネ」と「美」とが共存していることに、とても感動しました。こういうことってきっと他にもあるんじゃないでしょうか。見つけたいと思います。
学校や企業で、小さな意識改革(chiduru・神奈川・パートナー無・27歳)
はじめは、「もう無理だ。未来なんて見えない……」と悲観視しそうになったのですが、どうせ駄目なんだ、もう手遅れなんだと思った時点でOUTなのではないでしょうか? 諦めた時点で、手遅れだと思った時点で、「どうにか食い止めよう」とか、「熱帯でどうすればより良く(もしくは現状同等に)暮らしていけるか?」を考える事をやめてしまうのではないかと思います。今はまだ具体的なことが思いつかなくても、継続してエコを心がけながら、常に解決策を考えていく事が大事なのではないかと思います。私には子どもがいないので、何とも言えないのですが、例えば、学校教育の過程で、1週間のカリキュラムの内1時間だけでも環境問題の授業時間があったとしたら、今後大人になっていく子ども達は、身近な問題として環境問題に取り組むようになるのではないか? と思います。企業で、朝のミーティング時、やはり1週間に1度、5分でも自社が環境に及ぼす影響を考えてみる。そういった小さな意識改革だけでもずいぶん変わるのでは?
仕事のありかたを見直す(kemkem・岡山・パートナー有・45歳)
個人的には雪と冬が大好きなので、日本が熱帯化したらシベリアあたりに移住するしかないか、なんて思ってますが、日本が熱帯化するといっても今の熱帯でも人が生活しているのだから、自然と折り合えば暮らしていけると思います。問題は今熱帯で暮らしている人たちでしょうけど。私が毎度異様に感じているのはこの高温多湿の日本でネクタイ、スーツを着用し、エアコンの中で過ごす人々です。暑ければ脱げばいい。アロハシャツと半ズボンが夏の正装でもいいじゃないですか。35度を超える暑い日にも木陰にはやわらかな風が吹いています。明け方に仕事をして、日中は木陰で昼寝する暮らしもいいかもしれません。では未来に備えて昼寝ができるような大きな木の苗でも植えましょうか。