とかくわたしたち日本人は「あたらしモノ好き」ですので、住宅にしても、いきおい「新築住宅」に目が行きがちです。ところが、完成品を目で見て確かめる前に契約する場合が多いのが唯一の難点。モデルルームを見たときとなんだかイメージが違う……ということもありがちです。その点「中古住宅」であれば確実に自分の目で見て住み心地が確認できます。

マンションであれば『管理状態』がキモとなります。お部屋の中は、あとからいくらでも手直しできますが、全体の管理に関しては、管理組合（住民）の意識や管理会社の質などで快適性がずいぶん違ってきます。マンションは「共同住宅」なわけですから、住民お互いが気持ちよく住めるように管理されているかどうかが、非常に重要となります。エントランスや集合郵便受けなど、共用部分がキレイな状態にあるかをチェックしたり、管理組合の活動状況を売主や管理人に聞いてみるなどしたほうが良いでしょう。一戸建ては基礎や構造躯体をチェックしたいところですが、残念ながら素人には難しい。ここ最近、民間でインスペクション（建物検査）をおこなう会社が出てきました。国でも中古住宅の性能評価をする検討が進められています。

「なにを勉強したらよいのか？　」ですが、購入や建築に関する知識は意外と多岐にわたります。資金計画の建て方に始まり、マンションや一戸建ての正しい選び方、契約上の重要ポイントさらに税金・諸経費や将来の売却に際してなどなど……。ちょっと大変ですが、一生モノの買い物なだけに、ひととおり勉強しておいたほうが間違いありません。直感やフィーリングに頼るのもひとつの手ですが、モノがモノだけに気楽に買い替えることはできません。あとから「しまった勉強しておけばよかった！　」と後悔しないように、『住宅情報』では、「初心者のためのマイホーム入門講座」を10週連続で連載しています。毎週お店で買いつづけるのは大変という方のためには、宅配サービス（0120-022-844）も用意していますのでお気軽にどうぞ。