転居やその他の環境の変化が子どもの気持ちに与える影響は、大人が考えているよりはるかに大きく、さらに、子どもがそれを乗り越える力も素晴らしいものだと思います。たとえば、転居という環境の変化への反応ひとつをとっても、みなさんからの投稿に拝見出来るようにのように独り寝に移行する子どももいれば、再び親と一緒に寝るようになる子どももいます。

一番の身近な人間である親が、自分の気持ちに沿ってくれたという思いの積み重ねが、その後の人間関係を作っていく上で非常に大切だと言われています。体調の悪いときや何かのストレスがあった場合、成長過程にあって、まだ親と離れられない気持ちが残っている場合、その子の気持ちに沿うことの大切さを知っていれば、あまり悩まずに受け入れられるのではないでしょうか？　家庭でのしつけが云々されていますが、人にとって家庭とは、まず」くつろげるところ」であることが何にも増して優先されると思います。今はこうだけど、これはほんの数年のことと言って、「今の時間を楽しく過ごせる人」は、幸せな生き方をしているなぁと感じます。

子育ての方法と、子どもの発達については、いろいろな研究や事例でさまざまなことがさまざまな時代に言われています。理想的な栄養分を与えるだけで、子どもの体が大きくなるかというと、決してそうではありません。心も体も一緒に成長しているのが子どもです。口から入る栄養だけでなく、耳から入る優しい言葉、肌と肌のふれあい、毎日の家庭の空気そんなものがごちゃごちゃある中で、子どもは育っていくようです。ですので、割り切った考え方で一緒に寝る、寝ないの選択はあまり大きな問題ではないと思います。一緒に寝ることを子どもが必要としているのか、いないのか、それに沿っていけばいいのだと思いますが。一方で赤ちゃんを一人にしない、というのは、子どもの不慮の事故防止の点からは非常に重要なことです。